TV60年記念ドラマだそうだ。
NHKがTV放送を開始して60年。
ここ何年も毎週連続のドラマはなるべく見ないことにしている。
見損なうことがあったり、他の番組と重複したりとめんどうだからだ。
再放送だと毎日とか全話一挙とか、便利だから見ることもある。
今回は全3回ということで見ることにした。3回なら耐えられるかな?
私の好きな岸部一徳氏が出演していることもある。
番宣での印象的なシーンが一番の決め手だったかもしれない。
高橋克己氏演ずるところの大手メーカーの技術者が会社を追われた後、中国の企業に転職し古巣のメーカーに一矢報いようとする。
中国工場を訪ねてきたかつての同僚に対して彼は中国語で話し続ける。通訳を介して。ほとんど無表情に。
彼は明らかに復讐しようとしている。
人が自分を追い出した者に復讐しようとする時は、もちろん金の問題もあろう。
しかし、それ以上に彼を駆り立てるのは魂の問題である。
無理解で無能な経営者とそれに付き従う諸々の愚か者たちへの怒りであろう。
日本の文化は復讐には無理解である。逆恨みだとかなんとか御託を並べやがる。
泣き寝入りの文化に未来はない。