【綺麗なこと好き】

中卒で虫さえも食べて戦争を生き抜いた母の夢。

『子供にピアノを習わせる』

高度成長期にあった昭和50年あたりは、親が子供に習わせたい筆頭がピアノだった。

豊かさの象徴だったかもしれません。

時代的に、習い事も少なかった。
女3人に囲まれて育ったのは僕。

母に言われた。

『おさむもピアノ習ってみるかい?』

小学生2年生ころだったろうか…。

なぜかこの場面は感情も含めて覚えている。

『そんな女の腐ったやつがやること、男の俺がやるわけねーだろ!』

母ちゃんは冗談を言っているのか?馬鹿にしているのか?

それくらい、あの時代に『男がピアノ』は恥ずかしい行為だった。

ヒラヒラしたピンクのワンピースを着て弾くものというイメージだった。

少なくとも僕の感覚では。
今日は数秘の講座でした。

受講生さんから、僕がセレクトして作ったカードを褒められました。

『どうせやるなら、綺麗で素敵!!!な、カードのほうが楽しいかなって思って❤️』

顎髭生やしているくせに、『綺麗』なことが好き。
相撲・棒高跳び・ボクシング・重量あげ・ハンマー投げ。

昭和50年あたりには、女性がやるのはあり得なかったこと。

女子が年々、男性の領域に踏み込んでいる。

数秘を含めたセラピーの仕事は、そもそもは女性が占めていた領域。

僕はズカズカと遠慮なく入り込んでいる。

そして、楽しすぎて自分にとって天職の1つ。

こんなに喋って、こんなに笑って、お金をいただけるなんて『アタシってズルいオンナ❤️』ってくらい楽しい。
ピアノはそれから、中学生になり坂本龍一さんに憧れて、独学で弾き出しました。

勝手な子供なので…

『なんであの時、もっと強引に習わせようとしなかった!今からやっても坂本龍一に追いつけないよ!』

野球部が終わると自宅に帰り、毎日ピアノを弾き出した。

姉と妹は10年ほど習っていたのに、パタンとやめてから触らなくなった。

僕だけがポロンポロン毎日弾いて、感極まって涙を流すくらいハマった時期があります。
自己判断でギリ男。

6割オトコで4割オンナ。

そんな自分を気に入っているナルシスト。