【自己責任という言葉 3】
小学生のある1年間、担任の先生からイジメられていました。
まだ若かった先生でした。
使っていない教室に連れて行かれ、いつ終わるのか分からない暴力にただ耐えるしかありませんでした。
大人しい子供だったので、怒られるようなことはほとんどしていません。
教科書を忘れただけで、『死』を意識するくらい殴られ蹴られました。
先生という権力の名のもと、いくらでも殴れる環境の時代でした。
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同級生からのイジメ経験はないのですが、絶対的に服従しなくてはいけない立場の先生にイジメられていました。
その先生の病的な暴力が数年後発覚し、他の学校に飛ばされました。
今でも教員に対する処分は一般社会より甘いですが、その当時はさらに甘い。
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まだ12歳で、時代的にも『先生は絶対正しい存在』でした。
子供なので、義務教育洗脳にかかっていました。
『叩く先生が正しい』
『叩かれる自分が悪い』
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僕の娘に対する教育方針は、なんでも話すということ。
この話しも娘にはしています。
娘には
『だから、先生も間違えることは多々ある』と教えています。
『何かあったら絶対言いなよ』と。
最初から疑ってかかれというわけではありませんが、子供は『先生=人格者』と無条件に思ってしまう。
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娘は、僕や妻に似て『歯向かう』ということはしないタイプ。
僕みたいに、大人になるまで言えないという状況にはしたくありません。
先生からのワイセツ行為があっても、言えないままの女子生徒はかなりいるそうです。
僕のように大人になってから
『あれはどう考えてもワイセツ行為だった』と気がつくのです。
※誤解なきように。あくまでワイセツ行為があった場合です。極一部の先生です。
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怒られることをしていなくても叩かれていた、ということは、潜在意識に『そこにいるだけで人を不快にする存在』と植え付けられてしまいました。
しばらく長いこと、本当に人が苦手でした。
理由もなく、『人をイラつかせる存在なんだ』と思い込ませられるようになりました。
今でも、完全に消えたとは言い難いです。
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自分で選んだ学校でもない、自分で選んだ先生でもない。
それを『自己責任』と言われたら、納得はし難いです。
今でもたまにこうして思い出し、腹が立つこともあります。
無抵抗な子供に権力を使いやがってと。
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でもね、それを今は感謝するようになれたのです。
いえ、感謝するようにしました。
いつまでも怨んでいたら、あの先生に屈服したようなものですから。
『自分にも非がなかったか?』と問いても、正直に分からないのですが、途中からはビクビクする僕を叩くのが楽しくなったのでしょう。
常にビクビクしていた自分が悪かった。
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僕が妻に惹かれて、妻が僕に惹かれたのは、たぶん同じ境遇だったからというのもあります。
妻は、家庭という檻の中で、精神的虐待を受け続けてきました。
僕は、義務教育という檻の中で、精神的・肉体的に虐待を受けてきた。
逆らえないし、子供なので逃げられない環境。
僕と同じです。
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先生からのイジメがなければ、僕は妻を、ただの幼なじみにもなってなかったかもしれません。
他にもたくさんいる『同級生の1人』だったと思います。
それは妻も一緒でしょう。
僕は今、52年間の人生で1番幸せです。
それは妻や娘のおかげであります。
こんな家庭を持つことができたのは、先生のおかげだとも思うのです。
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『人が苦手』
『人が怖い』
『人を不快にさせる』
そう思ってしまう人の気持ちも理解できるようになりました。
そして
『それは幻想ですよ』
と言えるのも、自分が経験してきているから。
そうアドバイスできる自分になれたのは先生のおかげです。
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とは言ってもです。
今から菓子折りを持って御礼に行くなんてことはできません。
感謝はしてますが、そこまでするというわけではありません。
どこにいるか知らないし。
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妻は
『虐待された子供は、親になって繰り返す』
という言葉に、めちゃくちゃ苦しめられました。
反面教師として感謝し、とても良い母親をしています。
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自己責任という言葉に、イラついて反応起こす人は、意外に多いと感じました。
少なくとも
自分で選んだ結婚相手
自分で選んだ友人
自分で選んだ職場
自分で選んだ学校
自分で選んだビジネス
自分で選んだ不倫
自分で選んだ離婚
自分で選んだ離婚しない選択
自分で選んだ食生活
ここで起こる様々なストレスやトラブルは、全て自己責任です。
そう思えた時から、道はどんどん開いていきます。
憎たらしい相手でも、感謝して相手の幸せを祈るところから、人生はめちゃくちゃ好転します。
わざわざ会って菓子折りまで持っていくことないんで、やってみて!
これね、ほんと😊
道ひらき数秘術協会長・中和田收
道ひらき数秘術セラピスト・中和田美穂