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グリフラの稽古場日記

客演さんによるgreen flowers公演の稽古場日記です。

 数日前彼女(ボンヌ)から役者紹介のブログを書いて下さいとお願いされた。その更に数日前に宴席でキッド、ボンヌ、アヤパンで役者紹介のブログを書いてるんだから3人の時は先輩達が書こうということに酔った勢いでなったのだが…。 真っ先に酔った勢いで済まさなかったのが吉舎聖史様… 何故なら何時でも酔っ払わないから。酔った勢いにしたのが本多新也様… 何故なら何時でも酔っ払っているから。勢いもなにも、この話覚えていないだろう。

 一緒に過ごしている時間は多いのに僕は彼女のプライベートなことをほとんど知らない。お互いに自分から話し掛けるタイプではないのだろう、コルクを抜かれることを忘れ飲まれることなく味を人に知られぬまま眠るワインのようなヴィンテージな関係になっていたかもしれない。

しかしだ。

今回二人のシーンがある。演出家はいたりはするが稽古場に二人だけの時もある。思い切ってコルクを抜いてみた。好きな男優は… 加瀬亮。好きな女優は… 余貴美子。好きな映画は… 好きなドラマは…  

ところがだ。

いつの間にか自分の恋話をベラベラしていた。自分勝手なのかボンヌの懐が広いのか。取材しているつもりが、されていた。彼女が人と話しているのを僕が盗み聞きしていて気づいたのは彼女は自分を主役にはしない。僕以外の面倒な先輩達から話の主役にされそうになっても、いつの間にか助演に回っている。一昨日だって鍋氏と演出家から主役にされても力ずくで降板した。

だのに。

自分で本を書く、一人芝居も演る、そしてこの現場でも…。 そう、恐ろしいモノを隠し持っているのです。いや違う!本当は隠してないのに、隠している感じがするのです。

 今回彼女は僕が「かっぽれ!」シリーズを通して思い入れがある場面を演ってます。もしかしたら僕が師匠面して教えたかのように思う方がいるかもしれませんが、実際は何もしていない。

今回彼女は爪を隠せないでいるのです。



吉太。