ここまで、グラフィックデザイナーはコンピュータを利用して、商業デザインを手がけている人が多いという話をしたね。


そこで、素朴な疑問が発生する人も居ると思うんだ。


そもそも、グラフィックデザイナーという職業は、もう何百年も前から存在していたとも言われているんだ。


活版印刷が登場する以前より、新聞などの紙媒体のデザインを始めた人が、グラフィックデザイナーという仕事の始まりとも言われているね。


さらに、コンピュータが普及し始めて、まだ50年前後と比較的歴史は浅いんだ。


さらに、日本で顕著に見られる所謂「アニメイラスト」では、歴史は20年前後と、まだまだ今後の発展が見込めるジャンルだよ。


しかし、これからグラフィックデザイナーを目指す人は、デジタルでの処理能力は必須スキルの1つといえるよ。


現在は、広告等の紙媒体のデータを作成したり印刷所に入稿する際には、データで入稿するケースが多いんだ。


そのために、デジタルでデータを作成する能力は、これからグラフィックデザイナーを目指す人にとっては、必要不可欠なスキルの1つと言えそうだね。

グラフィックデザイナーを目指す上で、デジタルの技術は、切っても切れない関係があるという事がこれまでの話で判ったね。


では、仕事として使えるレベルのデジタル処理を目指すために出来る事を考えてみよう。


まずは、ソフトウェアの扱いに慣れる事。


グラフィック系ソフトウェアは、意外とクセのあるソフトが多く、操作になれるまで時間がかかる人も多くいるんだ。


さらに、ベクトル系ソフトでは、ベジエ曲線を主に扱うため、ベクトル系ソフトが持つ独自の理論を覚える必要があるんだよ。


グラフィックデザイナーを目指すためには、まずデザインのデジタル処理に慣れる事と、ソフトウェアの操作方法に慣れる必要があると言えそうだね。


独自のデザインを作る上で、1つのレイアウトや作品完成までにかかる時間も計測して、作業時間の把握も重要な事だよ。


さらに、デジタル処理を行う場合に利用する機器を問題なく扱え、多少のPCトラブルであれば自分で対処するスキルも必要になるね。


グラフィックデザイナーとして働く上で、素敵なデザインを作成できる事はもちろん、仕事に付随するスキルを身につける必要がありそうだね。