野田首相、ネット討論応じる=29日に安倍氏と対決【12衆院選】
野田佳彦首相は28日、自民党の安倍晋三総裁に申し入れていた公開討論に関し、安倍氏が主張しているインターネット動画サイト「ニコニコ動画」での29日の討論に応じる意向を表明した。遊説先の福岡市内で記者団に「ニコニコ動画に参加する」と述べた。
民主党はニコニコ動画を「偏った動画サイト」と指摘し、自民党側の要求に難色を示していた。衆院解散前の今月14日の安倍氏との党首討論は首相が優勢だったとの評価が一部にあることに加え、「逃げた」との印象を与えないためにも、討論を実現させた方が得策と判断したとみられる。
首相は「もっと幅広く、多くの人に見てもらう公正中立な討論を提案している。ぜひそちらも受けてほしい」と自民党に求めた。
党首討論は29日午後8時から、東京・六本木のライブハウス「ニコファーレ」で行われる。
by時事ドットコム
良い事だと思います。
なぜTVでやらないのか?という疑問がわく方が多いと思いますが、安部総裁は理由を以下のように語っています。
「 民主党が衆議院選挙公示前の党首討論を呼びかけている件について、
野田首相が本日「私はいつでも、どこでも結構だ。」と記者団に語ったそうです。
11月29日に既に出演の要請を受けている「ニコニコ動画」の生中継で
野田首相の申し入れに受けて立ちます!
(テレビ局ですと各局の番組調整や公平性に問題があり、公示までの調整は難しい)
勿論、インターネットで全国へ生中継されますし、相互に視聴者の方々の意見も反映される
最もフェアな場所で決着を着けたいと思っています。」
どうも、こういうこと↓のようです。
1.厳密に言えばTVでは“特定の政党に偏った放送はできない”という決まり(放送法)がある為、いくつかの政党の代表が出る討論会の放送は出来ても、自民党と民主党だけ、という放送が基本的に出来ない。
2.TVの場合、「テレビ局が編集して放送」というやりかたしか受け付けないので、印象操作を行う可能性がある(意図的であるにせよ、そうでないにしろ)。
※以前、麻生首相(当時)と鳩山代表(当時)が公開討論会を行う時に、自民党がノーカット放送を条件にTV局に放送を依頼したところ、NHKを含む全てのキー局が拒否した、という経緯があります。
3.これからTV局との調整を行うと、公示までに間に合わない(選挙法で放送出来なくなる)。
…そんな偏った放送をTV局がするだろうか?という方もいると思いますが。
上記の麻生総理(当時)と鳩山代表(当時)の公開討論会では近い事が起こっていました。
当時の公開討論会の録画→
私は当時、全編を見てもった感想は
「麻生総理が少し有利か、もしくは引き分け」
でした。(この辺りは見た人それぞれの印象があるとは思いますが)
でも、テレビのニュースでは一部の映像を流して「麻生総理が言葉に詰まる場面も」
という「鳩山代表有利」と見られるような編集(番組時間枠の事もあるのである程度の切り取は仕方ないにしても)の放送でした。
(続く)