「アノニマスの仮面についての説明がまだみたいだけど!」
という鋭いツッコミが…。
というわけで、↓の仮面について

この仮面は「ガイ・フォークス」(1570~1606)という実在したイギリス人の顔をかたどったものです。
この人はイギリス国王暗殺(ちなみに爆殺)しかけたのですが、ばれて「首吊り・内臓えぐり・四つ裂き」の刑にされてます。
その時の国王はジェームズ1世(かのエリザベス1世女王の次の国王でメアリースチュアートの息子、ホモだったらしい)。ガイは熱心なカトリック教徒だったのでプロテスタントを優遇するジェームズ1世が許せなくて国王が出席する議会の階下に爆弾を仕掛け終えて潜んでいところをお縄になりました。
(このあたりのカトリック教徒への弾圧はハロルド作石の漫画「7人のシェイクスピア」をご覧ください)
そして、国王の寝室で拷問されて自白したそうです。
「ホモの寝室で拷問」とかネタになりそうですが、それはさておき。
それから毎年、逮捕された11月5日を記念日として「ガイフォークス・ナイト」としてかがり火と花火を打ち上げる記念日になりましたとさ…めでたし、めでたし。
すみません、かかわりについてまだ説明してませんでしたね。
上記の理由でイギリス国内でもプロテスタント圏では極悪犯罪者あつかいですが、カトリック圏では「圧政に立ち向かう英雄」としてあつかわれているそうです。
さらに彼を有名にしたのが「V・フォー・ベンデッタ」という映画です。
こちら(舞台は核戦争後のイギリス)の全体主義体制に反逆する主人公「V」がこの仮面をかぶっていたのです。映画最後にそれまで従順だった無名の人々が同じくこの仮面をかぶって抗議デモを起こすというシーンにつながります。
それからというもの「匿名で権力の横暴に抵抗する」際の象徴として使われるようになっていきました。
昨年の「ウォール街発抗議デモ」でも使われていましたね。
CNNの記事 http://www.cnn.co.jp/business/30004490.html
映画に興味を持った方 http://www.youtube.com/watch?v=k_13fFIrhPk&feature=fvwrel