消費税増税でやってくる住宅ブームで勝つためには?
by日経トレンディネット
という記事があり、読んでみたのですが 結論から言うと「早く建て(買い)ましょう」ということのようです。
この方の予測では消費税が8%にUPする2014年の前の年(2013年)に2万戸くらいの前倒し購入が増えるので、その時になってあわてて建てないようにということでした。
それで気になって調べてみたのですが、前回、消費税が3%→5%に上がった時はどうだったか?
奇しくも、私が住宅業界に新卒で入った年がちょうど消費税の上がる前の年で平成8年でした。
今でも、飛び込み営業のときに「2%分のお金で○○が出来ますよ。勿体ないですよね。」といったトークを使っていたことが思い出されます。
さて、国交省のデータによりますと
平成8年の戸建(分譲除く)着工件数は 64.3万戸 前年比で約20%UP 11万戸ほど増えています。
ちなみにその直後の平成9年の数字は 47.8万戸 前年比で約25%DN 16.5万戸ほど減っています。
単純比較は出来ないにしても2万戸どころじゃないですね。
フラット35(旧住宅金融公庫)の調査によれば、昨年の土地を買わない人の平均住宅取得額が約2900万円、土地を含めて取得した人の平均住宅取得額が約3,600万円とのこと。土地代金には消費税がかかりませんので、仮に土地分を抜いたとして純粋な住宅取得額が約2,000万円(これは私の推測です)とします。
土地を買わない場合の家の取得費2,900万円なら5%は145万円UP
土地を買う場合の家の取得費2,000万円なら5%は100万円UP
どちらにしても稼ごうと思ったら大変な金額です。
100万円という金額は、仮に奥様が時給850円のパートを1回5時間で週2回行ったとしたら、2年間休まず通ってもまだ足りません。
私が先日、友人に相談された時にはこう答えました。
「5年以内に必要というのでなければ、焦る必要はないと思う。ただ、5年以内に建てたいと言うなら、税金が上がる前にと切羽詰まって失敗しないように、もうスケジュールを立てて検討したほうがいい。仮に家に3000万円かけるなら、今ある補助金の優遇を考えないでも単純に消費税で150万円の違いが出てしまう。坪単価50万円の家なら6畳分ちがうから子供部屋二つとして、6畳づつが3畳づつにしないとといけないかもしれないし、設備でいったらソーラー発電やエネファームなんかの創エネルギー装置がつくかつくかないかの違いが出るから。検討した結果、先延ばしするならそれでもいいし勉強しておいて損はないから。」と。