「盛土」の住宅、全壊は「切土」の26倍超 | 家づくりのお役立ち情報マスター Dr.ジョーのブログ

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これから家を建てる人に役立ててもらえば…

共同通信によると

…東日本大震災で震度6クラスの揺れが襲った仙台市の造成宅地で、斜面に土を盛って平らに整地した「盛土」地盤に建つ住宅の全壊した割合は、斜面を切り崩してならした「切土」の住宅の26倍超に及んだことが分かった。東北大の森友宏助教(地盤工学)らが調べた。

 

盛土部分は切土より軟弱で、沈下しやすいと森助教は分析。地盤改良は可能だが、家を建てた後では難しい工事が多く費用も高くなるといい「ほかの団地の調査結果も精査し、効果的な対策を考えたい」としている。

 

森助教らは昨年4~5月、1960年代に造成が始まった仙台市の南光台団地(泉区)と鶴ケ谷団地(宮城野区)を調査。



 山などの斜面に家を建てる場合は地面が斜めになっていると家を建てるのが大変でなので、斜面を削って平らな地面を造るのが「切土」、斜面に土を足して平らな地面を造るのが「盛土」になります。


 

http://www.what-myhome.net/imeiji/kirimori.JPG


一般的に言って、盛土に比べると切土は地山を活かせるので地盤が固いものです。


最近の住宅では、弱い地盤に対しての地盤補強が義務付けられている(平成12年4月1日以降)ので、盛土だからダメ!ということはないのですが、その前の分譲宅地などは危険なところも多いようです。


今回の調査は1960年代からの造成宅地ですから、もろに明暗がはっきりついたかもしれませんね。