これはとても良い本。オススメ。スタンスがいい。
メモ。
・「この本の目標は、「とは力」と「なぜ力」を付けること」
自由に生きるためにはこの力が必須! 数学的な構え(論理力)を身に付けよう!というお話。
例えば、掛け算の定義。定義は例ではない。
「a×bという形をしていて、意味はaをb回足すこと」
a×bとは、bが正のときにはaを同じ方向にb個分、bが負のときにはaを逆方向に(-b)個分足す。
なお、中学レベルではこの定義で良いが、高校、数学者レベルになるとは答えは変わる。
※定義したからといって計算できる訳ではない。
・文章題が苦手な生徒の多くが、問題文の正確な読み取りに失敗している。
数学の問題を解くには、論理的な文章を読み解く力が必須→大人になってからも必要
この力を付けるには、ひとりツッコミをする
(例)2,4,8,16・・・
偶数の列だ!と言った自分にツッコム。偶数の中で変わったもの、極端なものを探すのがコツ。
14,6が入っていないと気付く→自分の中に客観性が生まれ、表現が正確になる。
日々、突っ込んで暮らすのが案外いいのでは、とのこと。
・アルゴリズム
ある目的をもって一連の作業をするときの手順を明確に表したもの。
言葉の定義と作業の流れの2つから成り立つ。
コンピュータゲームはこれをプログラムして成り立っている。
→仕事でこの力が必要。仕事で出会う人は前提を共有していない人がほとんど。
共有しているか常に確認しながら進めることが必要なので、説明能力が必須。
(例)筆算のやり方
・見つもり
式を見たら焦って筆算に取り掛かる前に、「だいたいいくつくらいになるかな」
と見積もる習慣を付ける。→小数点の打ち間違えが減る
新井さんは学校教育に変わってほしいらしい。新井さんの本、もっと読んでみよう。
