先週から毎日報道されている『体罰』の話について…
まず今回の件にあたって、私自身としては20数年前に在籍した出身高校の野球部で経験した事などと重ね合わせながら、今回の報道やいろんな方々の話、意見を聞いておりました。
あの頃は…毎日が『理不尽』との闘い…。あれだけの事を経験してきた事で、社会人になってどれほど辛い苦しい状況になっても『あの理不尽さに比べれば…』と考え踏みとどまれた事か…という生き方をしています。
しかしながら…
今回の件は…どういった状況で『体罰』が行われていたか?亡くなられた学生さんには『非情』かも知れませんが『問題』はなかったのか?きちんとした『真実』を基に大阪市の方々は判断して動いているのか…
何しろマスコミの報道が余りに断片的なので、『体罰』自体の意味も変化してきている様に思います。
気になっているのは、
①『30~40発殴られた』という報道でしたが…。恐らくですが、指導する側の方々でも、普通は1~5発ぐらいが妥当(あくまで個人的な見解、かつ自身が平均的に受けていたビンタ等の数)な数だと思うのですが、30~40発は異常な数です。もしその位の手数を出す場合…それはよっぽどな規律違反や指導者に対する重大なトラブルでもない限り、なかなか殴れない数字ではないかと感じている事。
②体育会系のクラブのキャプテンというのは自分の経験からして、指導者の意向に準じて他の部員の面倒を見る側だと認識していたので、指導者から直接体罰を受ける事はあまりないイメージがありました。ところが今回の件ではキャプテン以下皆が体罰を受けている(もしくはキャプテンが代表して体罰を受けている)ような報道でしたが…そんな暴力指導者なら本件が明るみになるもっと前から解っていたはずであり、今回の件でわかったというのは…なんとなくすっきりしない感じ…
③そんな暴力をふるう指導者がいる学校に対して、大阪市教育委員会が下した裁決を在校生の男女学生が抗議していましたが、『よっぽどの事でもない限り、そんなデモンストレーションを起こすとは考えられない』と感じたのは私だけでしょうか?
私には…顔の映らない学生さん達が『事実はもっと違うところにあるんです…』と伝えたかったような気がしてなりません…
上記要因がはっきりしない事には…本件の真実はどこまでも解明されないように感じます…
指導者がふるう体罰にしては…余りに暴力すぎる今回の件…
個人的に、これは体罰ではなく『問題や事件を起こした人間に対し、その人間が指導者の意向、指導に聞く耳を全く持たない対応をしていたからこそふるわれた最低の暴力』の様に映ります…
もし、そうだったとしたら…。
間違った情報で判断した大阪市の皆さんや大阪市長は…一体どう説明するのでしょうか?
性急に対応しすぎないで、じっくり状況がわかってからでも今回の件に係る学校の仕組みの変更はすべきかと…思います…
もう少しマスコミも、『体罰』とはどういう意味があり、どのような歴史、変遷を経て今の教育の中に介在しているのか…ドキュメンタリー番組でも製作して欲しいものです(笑)