夏色通り
自転車ふたり乗り
緑のトンネル抜け
なだらかな坂下っていく
青の海へ
自転車立ち漕ぎして
君は目を瞑って
ブレーキもかけないで
一直線風を切って
何もかもを忘れて
海沿いのガードレール破って
砂浜飛び越え海へ
空は透明 雲は白く
何も考えない空へと
続くようにと目を瞑った
まるで世界は僕らに
傾きかけ風は笑った
無邪気な心ずっと
紅く染めて紅く
穏やかな波染めてゆく
暮れる夕暮れ
夏の時間は長く
夜空も眩しくて
黄色い星並べては
黄金色の河が浮かぶ
何もかもを忘れて
ふたり朝まで寝そべった
夜空の星ひとつ残らず
朝焼けが包み 重い瞼
僕の肩に君の重み
感じては夢うつつ
ふたりの世界ひとつで
寄り添うように風も眠った
優しい香りがする君の髪靡く
そっと触れた瞬間
鼓動鳴り目を覚ます
またこの海 この場所
約束しながら自転車押して
汗を拭って坂登る
ふたりはまた海へ空へ
今度坂下る時は
両手広げ目を開けて
まるで世界が僕らを迎えるように風が微笑んだ
まるで世界が僕らを包むように風が彩った