すすきの小径にのびる影ぼうし


赤くただれた太陽がうなじをなぶるけど


もうすぐやってくる銀の月が


きっと優しく僕をなぐさめてくれる


草陰にあらわれては吸いこまれるギザギザの影


はたして僕はどこにいるのか


僕の感じている境界は現実だろうか


不安でたまらないんだ


太陽の息吹


月の囁き


みんな忌々しくも大好きだったけど


そろそろ僕は行くよ


あの丘の向こう


大きな木がぽつんとたつ草原へ


僕は僕の影を探しに行くんだ


本当に本当に大好きだよ


思い出は半分ちょうだいね


さみしくなってもいいように


本当に本当に大好きだよ


さよなら だよ