5年間住んだカリフォルニアを離れて、日本に帰ることになりました。

新年だし、新しいことを始めようかなーということで、5年前、アメリカに渡ってきた時に近況報告用に日記を書いていたここを使って、改めてちょこちょこ書いてみようかな、と。

とりあえず、日本に戻ることだけは決まっているものの、その先はさっぱり未定。
家族と友達と実家の猫に会えるのと、おいしいものを食べられるのと、日本語の本がたくさん手に入るのと、行きたかったところにいろいろ行けることが楽しみです。
あ、あとは湯船につかれること。
自分の国とはいえ、5年のブランクがあると適応できるかちょっと心配だったりも。

留学中に、授業のゲストスピーカーとして作家が訪れて著書にサインをもらう機会がありました。
本の内容は、メキシコからの移民についてのノンフィクションで、私が日本から来たことを作家に告げると、彼はさらさらっとサインの横にメッセージを書いてくれました。


For a woman who knows borders and how to cross them.
(国境を、そしてそれをどう越えるかを知っている女性に)


「あ、日本から来たからそんなこと書いてくれたんだー」と、その時は単純に思ったのだけど、今になって考えてみると、「国境を越えること」についてなんて、全然わかってないわー。
というより、むしろこっちで暮らしたのが長くなって、余計にこんがらがったような。

自分と異なるもの、相手を隔てる「国境」を渡ることって、簡単にできそうでできないもののような気がします。
異文化に移り住むのは簡単だけど、本当にそこに入り込むのは難しい。
たとえば同じ国で育って同じ言葉をしゃべっていても、自分と異なる相手は異なるものを持っていて、会話をしてそれを越えたように思っても、本当にわかるのはやっぱりとっても難しいんじゃないかしらん。

難しいから、私たちはあきらめてしまったり、あきらめずにもがいてみたり、ぶつかってみたり、離れてみたり、いろいろするのでしょう。

2011年、たまたま年明け早々実際に国境を渡る羽目になったので、物理的にもメタファーとしてでも、国境を渡ることを厭わずに生きていきたいなーというのを新年の抱負にしようと思います。

今年が良い年になりますように。