山形県の月山(1984m)へ行ってきた

姥沢口の駐車場(1000円)の係の方が

「登山道を登りますか？　リフトありますよ？　あれが月山ですよ！」

とかなんとか、懇切丁寧に説明してくれるんだけど

実際に歩き出すと、「リフト・登山道こちら」つうような看板のすぐ先に

脇道のような登山道入り口があったのに

そこに看板も分岐標もないんで、まったく気づかず

道なりに坂を上がっていくとそのままリフト乗り場で

「あれあれ？登山道入り口なんかあった？」つって引き返すありさま

しかも、30分くらい歩いてると、山道に積んだ石がどんどん苔むして

倒木はあるわ、枝は伸びてるわ、笹はブッシュになってるわ、で

むちゃくちゃ荒れてて、もうどうにも進めなくなった

殆どがリフト利用者らしいから、登山道の整備が遅れてるのかなぁ、とか言いつつ

GPSで確認すると、えらい道それてるじゃん！！　なんで？

どうも「標高1265ｍ分岐」を見落として、旧道に迷い込んだらしいとわかり

またブッシュをかき分け、倒木をまたぎ越して、引き返すことに…

この「標高1265ｍ分岐」、分岐標もなにもない上に

登ってるのと逆方向に鋭角に、ちょこっと石積みしただけの道が

目の高さでのびてるんで見落とした

　下り道で上から見下ろすと、見まごう事なきはっきりした分岐なんだけどもね

ワタシたちが引き返そうとしてるときに、後から若者が一人登ってきてて、

「たぶん、この道は違うよ。ワタシたちはこれから引き返すつもり」って言ったんだけど

「他に分岐なんかなかったから、これで合ってると思います」とか言う

GPSも見せたんだけど納得してないみたいなんで、気が済むまで進んでもらうことにして

先に下りたワタシたちが分岐を確認できた時点で

下から「おーい！おーい！分岐見つけたよー！」と呼びかけ、若者も無事、軌道修正

実は、迷い中、真新しいグローブを右手だけ拾った

もしかしてなんだけど、ワタシたち同様、おかしいと気づいた登山者が

GPSを確認するためにスマホ操作しようとしてグローブを脱いだ？そんで落とした？

だとすると、あのタイミングだけで少なくとも3組は迷い込んでるってことだ

標高1265ｍくらいでも、道に迷えば遭難することもあるってことだな

あぶないあぶない

その後は、ゆるゆるした木道を歩き、リフト駅からの合流ポイントも過ぎて登る

　　←振り返って見下ろす

山頂に近づき、月山頂上小屋を過ぎると、目の前に月山神社が見える

　月山神社

ここより高いところは見えないから、神社の境内に山頂があるのかな

GPSでも同じポイントに山頂のマークがあるし…

つってこじんまりした石の鳥居をくぐると

「一人500円払ってお祓いをしてもらわないと先へは進めない」ということらしい

いわれるまま御祈祷料を払って、お祓いをしてもらい先へ進んだけど

小さなお社と社務所があるだけで、とくに山頂標も三角点も見当たらない

？

月山って修行の山らしいから、こういうことなのかな、って解釈して

下りに備えて靴ひもを結び直してると

通りかかったカメラ持った男性が「山頂、むこうだよ！ここじゃないよ」って教えてくれた

この月山神社の手前(石積みのとこ)を右へぐるっと回りこむと

ガイドロープを張っただけの道が始まり、そのまま進むと、

ガイドロープが道の左側をつっきって上方へつながってるとこがあって

看板も標識もピンクリボンも何もないから「え？これ？」と思いつつ登る

　しょぼい…

ありました！　三角点と山頂標が！！

お社のちょうど裏手にあたるところ

もう！言ってよ～！

罰当たりを覚悟で言うと、お祓いしてもらわなくても山頂に行けたじゃーん！

道を戻ってると、すれ違う人すれ違う人が「どこ？」「どれ？」つってて

やっぱし山頂のありかを探してる様子

神社の前辺りでも「ここ？」「神社の中なのかなぁ？」とか、？な声が聞こえてくる

可能な限り「山頂は向こうですよ」と声をかけることはできたけど

知らずに未到達で下山する人もいたはず

信仰のために開いた山に、娯楽でお邪魔させてもらっている一般登山者の立場としては

あれこれ不満を言うのはおこがましいのかもしれないけど

「月山、ちょっと不親切すぎん？」という印象

せめて分岐標と山頂へのルート表示くらいは、もうちょいきめ細かくやってほしい

初めて登る人には、いろいろ分かりづらいポイントが多いよ

とはいえ、これも修行の一環だと言われればそれもアリなのか

拝礼

下りは、牛首下の分岐を右へ進んで小さく登り返し

リフトに乗って下りた　らくらくちん！

なかなか難しい月山 について

なかなか難しい月山について