長くなります。
いろーんなことが起きた、出産当日。
旦那は、22時前に家に帰りました。
広い回復室でひとり。
その日はお産もなく、とても静か。
一人になって、今日をゆっくり振り返ろう。
そう思って、陣痛の来る前の気持ちに戻るんだけど、
「今日産むなんて思ってもなかった。
なんでこんなことになったんだろう?」
と、そこから気持ちが進まず、
赤ちゃんも近くにいないし、産んだ実感がわきませんでした。
あんなに辛かった妊娠中の治療、入院なんて、すっかり忘れていました。
それぐらい衝撃だった。
小児科医に、
「ここで産んでなかったら、どうなっていたかわからない。」
と言われたのが、すごく怖くて。
後陣痛のと会陰切開の痛みもあり、なかなか眠れませんでしたが、少しだけ眠れて朝を迎えました。
翌朝、午前中に脳梗塞の再検査があるとのことだったので待っていたけど呼ばれず。
午後に大部屋にうつりました。
赤ちゃんがNICUに入っているママの部屋と言われ、四人部屋に私ともう一人いました。
やっぱり入院しなれたこの空間が落ち着くなぁなんて思っていたら、
助産師さんたちが代わる代わる来てくれて、
「大丈夫!?ビックリしたよー!かなり早いお産だったね!」
「脳梗塞って!聞いたとき鳥肌たったよ…」
「赤ちゃん、無事でよかったよー」
などと、声をかけてくれて。
そこで知ったのが、
陣痛室、分娩室での状況は、病棟のナースステーションにも共有されており、モニターで赤ちゃんの心拍も届いていること。
赤ちゃんの心拍がどんどん下がっていって、スタッフに緊迫した空気が流れていたこと。
たまたま16時前後で、夜勤のスタッフへの引き継ぎ時間で、たくさんの医師や助産師がいて、みんなが分娩室へ飛んでいっていたこと。
そんなことを聞いて。
あー、ほんとにこの大学病院で産んでよかったなーとそう思いました。
確かに、出産直後、ふと気付いたときには20人くらいの人がいたんです。
平日のこの時間でよかったなーと。
出産の立ち会っていた助産師から、産まれたときの次男くんの様子を聞きました。
体は真っ青で、だらーんと手を垂らしたような状態で出てきていたとのこと。
心配したけど、蘇生してよかった、命があってよかった
と。その時思ったのが、旦那はこれを思いっきり見たんだよね? あのときの旦那はとても冷静で、私を励ましてくれたし、大丈夫大丈夫って言ってた旦那は、大丈夫だったのかな?
私は眼鏡をかけていなかったので、はっきりと見えなくて…ただ、出てきた時は手がだらんとしていたなーくらいなんです。
旦那はどんな気持ちだったんだろ。
夕方MRI検査が終了し、昨日と同じ場所に白い影が映っていました。
脳外科医は、血栓とも考えられないことはないが、症状がないことを考えると、ほかの影ではないか。今後ワーファリンも飲むし、ひとまず様子見で大丈夫。
となり、こちらは、経過観察となりました。
まあ、その後、血液内科の先生からは、画像の先生も急性期と言っていて、私たちもそう思ってます、と言われたんだけど…どちらにせよ、ワーファリンもあるしそのままでとなりました。
よかったんだけど、なんかどうでもよかった。そんなことより、赤ちゃん!って思ってた。
検査のあと、部屋でおっぱいを刺激してもらったら、少しだけでました。
3時間後とに搾乳して、NICUに運ぶことに。
夜にマッサージしてもらって、ほんと5ccくらいしかないおっぱいを持って、NICUにいきました。
まだ口からも鼻からも管が入っていて、痛々しい。点滴も漏れてしまって差し替えられてたんだけど、漏れていた部分が青くなってる。
夜、旦那もNICU面会にやってきました。
その時に、産まれてきたときビックリした?と聞いてみたら、
こわかったけど、私には絶対に言えないと思ったそうです。
産んだ本人も辛いけど、一部始終見た方も辛いよな。
次男くんの面会に行って、帰ってきて涙がでましたが、同室のNICUにいるママと話したり、助産師さんと話したり、あと、産後のママの精神状態をケアする先生が来てくれたりと、いろんな人と話すことで、気持ちがだいぶ落ち着いてきました。
それから、NICUにいる間、旦那は毎日面会に来ました。
次男くんは、経過がかなりよく、翌日にはミルクを飲み始め、その翌日には保育器からでて、そしてGCUにでて、5日目に退院して母子同室になりました。
大きめベビーではなかったこともあり、吸う力が弱く、なかなか体重は増えませんでしたが、3日後に一緒に退院できました。
持病があっても、それが分かっていてこちらもそれを乗り越える気持ちと、ドクターたちの強いサポートがあれば乗り切れられることが多い。でも、出産って、本当に何が起きるか分からない。
実際にそれを身をもって体験して、とてもショックでした。
あんなに頑張って、この結果?
どう気持ちを持っていけばわからない。
そんな感情がありましたが、
とても危険な状況で赤ちゃんも私も無事でいられたのだから、それだけでも幸せなんだと思えるようになりました。
アンチトロンビン欠乏で血栓症を繰り返してる私が、赤ちゃんに影響なく2度の妊娠出産を乗り越えられたこと、本当に奇跡だと思います。
転勤で今の土地にやってきて、よきドクター達に巡りあえてよかった。
もう妊娠することはないけれど、同じような病気の人がいたら、少しは勇気付けられるかなーなんて思います。
これから、次男君に何か影響が出たとしても、しっかり守っていきます!