このお話を読み始めたのは、いつだっただろう


彩雲国物語。
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これは第1卷。まさかここまで長くなるとは


なんてったって、美形で男色――というウワサ――の19歳の王様(ただし全くやる気なし)に金500両で嫁いで王様指南するハメになったビンボー貴族のお嬢さんの話。
なーんてそんなにふかーいセンがあるとは思えないでしょ
超美形ばっか出てくるライトノベルなんて、そうそう信用できないもんね。


とか思ってた気がする。そんな昔のことはワスレマシタ。
昏君のふりをやめてなお、そのツケを払わされまくる王様・劉輝。彼のために働きまくる秀麗。彼を支えるはずの腹心すら、実は味方でないかもしれないし、玉座を虎視眈々と狙う劉輝よりも高貴で正統な血筋の存在もある。


長く―8年―続いたお話には、いろんな終わらせ方があったと思う。
しかも作者にとってはデビュー作。
デビュー作の最終卷ということで、気負っちゃったかなぁ終わらせなきゃって頑張っちゃったかなって思いました。

もう彩雲国は書かない、って作者は言ってらっしゃるそうですが、だいぶ駆け足なラストを穴埋めする外伝あたりが欲しいところです。

ともあれ、何て言ってもライトノベル。
大団円なのは救いです。たとえどれ程ご都合ごっちゃんな感じが否めなくても
若者たちが、一生懸命必死になって自分の道を探しながら一歩一歩歩いていくお話だから、ライトノベルとは言え広い年代に受け入れられて、ここまで書き切られた作品になったのかな。
お坊ちゃんがいっぱしの男になってく姿もなかなか。

特にキョーレツなプッシュはしないけど、読み出すと多分はまるから最初は図書館で借りて読むことをオススメします。
だって長いんだもん



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最終卷「紫闇の玉座」
1卷ではカルそうだった劉輝も、だいぶ揉まれて王様らしくなりました。
がんばったね、劉輝