「睡眠時無呼吸症候群」の緩和のため、CPAPという強制的に鼻に空気を送り込む方法での治療に、入院をした上で、２晩に渡り睡眠時に器械を実際に装着して調整を行った。

その甲斐があったのか、無かったのかはよくわからないが、とにかく今日の午前中で退院ということになった。

今日の京都は37℃越えの猛暑だったが、２泊３日の入院期間中は、エアコンの調節が整っている病室にズーっといたから、ある意味では家で眠るよりも避暑になっていた。

だけど、退院手続きを終えて病院を一歩出た途端、まだ午前10時前だというのに、ムワーッと熱気がまつわりついてきて、病院の外は午前中から不愉快極まりない気温だった。

一昨日の夜はCPAPの器械を初めて装着して眠り、その状態での睡眠があまりの寝苦しさだったので、昨日のブログは若干の〝ボヤキ〟と言うか、〝恨み節〟を書いてしまった。

だけど、それは実は第一段階での〝実験的な装着〟だから、ということだった。こうして、送り込む空気の圧をチェックしていたらしい。私には、良くはわからないけれど。

そして昨夜は、どんな状況で眠っているのか、本格的に脳波や精密な心電図のデータを採りながら、一晩中チェックをされていた。

だから、頭から顔の周りにいっぱいセンサーを貼り付けられたし、心臓の周辺や足首などにも心電図のセンサーが取り付けられた。

爺さんの顔をアップにしても気持ち悪いだけで、美しくもなんともないけれど、センサーがいくつくらい貼り付けられていたのかは、写真で分かってもらえると思う。

身体の横に置かれたお弁当箱大のボックスには、センサーが嫌と言うほど突き立てられていたし、そこから伸びるコード類も、身体の横に一括りに束ねられていた。

そして、鼻の穴に空気を送る器械本体からは、親指より太いフレキシブル・ホースが、鼻を被うマスクまで伸びていた。

この状態で夜10時には消灯になり、「ハイ、お眠りください」という感じだった。しかしよくしたもので、2日目だから、一昨日よりは〝上手く〟眠れるから不思議だ。

また鼻に入って来る空気の圧が、一昨日よりも弱く感じられた。そして、多少の呼吸ミスが出て口呼吸になっても、一昨日ほどは鼻から口へ空気が送られることも無くなった。

つまり、上手く鼻呼吸が続けられて、一昨日ほどは寝苦しくなくなっていた。だから、最初に目覚めるまで３時間はタップリ眠っていられた。

いったん目覚めて、30分ほどは目が覚めていたが、また自然と眠りに落ちて行ったし、一昨日のように、口呼吸防止で唇をテープ止めされることも無かった。

こうして、気が付けば朝６時過ぎになっており、担当の検査技師の方が私の肩を叩いて起こしてくれて、すべてのセンサーが取り外され私は自由の身になった。

その後は、担当医の方が今後の治療の説明に来られ、２晩使った器材を家に持ち帰って、これからは毎晩使うこと、と言って行かれた。

そして昨晩から今朝にかけて、センサーを付けたり外したりしてくれた検査技師の方が、丁寧に器材の取り扱い説明をして下さって、〝ハイ、すべて完了です〟となった。

なので、あとは荷物を整理し、退院手続きをして帰って来たのだが、来た時よりも持ち帰りの器材の分だけ荷物が増えた。

これからはとりあえず毎晩、この器械を装着して眠ることになる。しかも、器械に着けられているSDカードには使用記録が蓄積される。

診察日ごとにこのＳＤカードを持参して、きちんと装着して寝たかどうか、記録をチェックされることになった。ヒェー、厳しいことだ～。

さて、今夜からは我が家でこの器械と取り組むことになる。それにしても、夜中に目が覚めてトイレに行くとき、どこをどう外してトイレまで行けば良いのだろうか。

そこだけ聞き忘れてしまったので、ちょっと気がかりだ。

今日は退院だったのだけど