昨日、なんとか２回目の退院ができたけれど、だからと言って突如として〝完全復活〟なわけはない。やはり、それなりに肉体的にも精神的にも、疲労感が残っている。

心臓を取り巻いている、冠動脈という血管に何カ所か〝詰まり〟が生じて、狭心症になっていたので、カテーテル手術を受けて、冠動脈の詰まりを拡げて血流を戻してもらった。

カテーテル手術というのは、「カテーテルという細い管を使い、冠動脈の狭くなった部分を内側から広げる治療法」とされている。

「カテーテルの先端には『ステント』という網目状の筒が装着されて」おり、これを「冠動脈の狭さく部まで」送って血管を広げ、「ステントを植え込んで拡張状態を維持」する。

こういった治療法であり、「ステントを入れると、血栓がつきやすくなる」ため、「血液をサラサラにする薬を服用し続けることが必要」とされている。

もちろん〝体内に異物を埋め込む〟のだから、その他にも、色々なことが起こる可能性は否定できない。それでも、放っておけば確実にアウトになるのだから、それを考えれば。

ここまでの「　」内に引用した文章は、「NHK健康チャンネル」というサイトに書かれていた解説である。この治療は、今までも、かなり多くの方が受けて来られた治療法らしい。

ということで、私もこれからは〝血液サラサラ薬〟を服用しながら、定期的に診察を受けて行くことになる。

その結果、私は「食道がんと狭心症」という２大疾病を、身体の中に抱え込んだことになる。あと残っているのは、脳の線がプツンと切れることくらいになってしまった。

どうにもこうにも、〝老いと病い〟に抱かれながら、徐々にお墓に向かって歩んでいる状態だということだろう。

この４月からは、千葉都民の娘のところの孫たちが、高校生と中学生になった。あと３年すれば、この子たちが大学生と高校生になってくれるだろう。

こうして〝次第送り〟というか、継世代的に新たな世代へとバトンがつながれて行く。それが定めというものだ。人は〝死ぬために、生まれて来る〟とも言えるのだから。

偶然ということでもないけれど、３年前に食道がんが見つかって以来、完全に禁酒・禁煙になっている。それも今回の場合は、結果的に良い方へ働いているらしい。

ということで、今日はまだ自分の部屋で、おとなしくパソコン画面を眺めているけれど、やはりこれからは、毎日エアロバイクで有酸素運動を続けることになりそうだ。

それとともに、散歩と称して京都の町をブラリと歩くことも考えてみよう。ただし、その場合には無目的な散歩ではなく、なにがしかの目的を持った町歩きにしたいと思う。

有り難いことに、京都の町はこうした〝目的あり〟の散歩に適した場所だと思う。例えば「京都遺産巡り」という、ウェブでの散歩コース紹介なども準備されている。

観光客が多い場所を避けて、このコース紹介に導かれながら歩くのも、悪くないかもしれない。

カテーテル手術の後で