がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

いよいよ明日は、衆議院選挙の投票日となった。まさに短期決戦と呼ぶにふさわしい、あっという間の運動期間だった。

 

この間、最も目に着いたのは、高市総理が文春砲の炸裂から徹底的に「逃げまくり」を図り、まんまと成功したというか、説明責任など果たす気は〝カケラ〟も持たなかったことだ。

 

その一方で若い人たちは、彼女の無内容でありながら語気の強い言葉に、勝手に納得をしてしまうというアホさ加減で、自民党からすれば嬉しい誤算を示していた。

 

さらに存在意味が不明な、集団の〝おばさま族〟が「サナエちゃーん」という掛け声とともに、これまた勝手に「推し活」を実行していた。これも、どうなっているのだろうか。

 

こうして、オールドかどうかはともかくとして既成マスコミは、自民党の〝地滑り的圧勝〟という予測結果を導き出している。それについても、明日の深夜には解答が出るだろう。

 

今回の選挙に際しては、高市自民党VS中道改革連合の対決という大きな枠組みがあった。1993年の非自民連立・細川政権、2009年の民主党政権以来の〝対決の構図〟だった。

 

この〝対決の構図〟に関して、作家で元・外務省主任分析官の佐藤優氏が、昨日のダイヤモンド・オンライン誌で、おもしろい比較分析をしておられた。

 

佐藤氏の比較を簡単にまとめると、基本として「自民党は国と個を直結させる傾向」があり、「中道改革連合は(中略)社会を強化することが国家の強化につながる」と考えている。

 

そこで「高市氏は、政治主導で国家機能を強化することが重要」と考え、「国内統制を強化しようと訴え」てきた。

 

一方、中道改革連合は「社会の強化」を考え、「急激な防衛力強化には慎重」であり、「外交による対話と妥協を重視」している。

 

経済政策では、自民党は「新自由主義的」で、「積極財政は、急速な防衛力増強と親和性の高い政策」だという。

 

それに対して中道改革連合は、「金融に偏重した資本主義を是正し、生産を重視した国民経済を形成」しようとして、「中小企業を重視したボトムアップ」型だという。

 

ところで、中道改革連合の唱える「中道」とは、過去に公明党が結党時の方針で示した内容である「清潔な民主政治」「大衆福祉」「戦争のない平和な世界」の実現だという。

 

結果的に見て、今回の選挙戦全体としては、「自民党は高市氏個人のキャラクターを前面に押し立てて、個に直接的に、上から訴える」というものになっていた。

 

それに対して、「中道改革連合の選挙戦は(中略)中間団体を最大限に動かす下からの働き掛けが中心」だったというのだ。

 

だから、「国家と社会のいずれに力点を置くことが、日本国家と日本国民にとって有益なのか」と言うのが、佐藤氏の考えとしては「真の争点だった」と結んでおられた。

 

佐藤氏という異能の才と言うのか、深い洞察に裏打ちされた観察によって今回の選挙戦を整理していただくと、実に腑に落ちるというか、私にとってはわかりやすいものになった。

 

その上で、やはり私にすれば、高市総理の「逃げの一手」は国民無視だと思うし、佐藤氏の言われる「政治主導で国家機能を強化する」考え方は、好きになれない。

 

と言うより、その考え方が戦前回帰というか、「いつか来た道」に思えてしまう。国会が大政翼賛会と化して、政府が基本的人権を無視し「国内統制を強化」するのは許せない。

 

だから明日は、私自身の小さな抵抗として、投票用紙に「中道改革連合」と書かざるを得ない、と思う。