がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

今日は冬至。昼間が最も短い日。だけど、それは明日から徐々に日が長くなるという、〝希望へ向かう〟分岐点の日でもある。そう思わないと、心が暗くなってしまう。

 

もっとも、我が家の風呂には柚子が浮かんでいるわけではない。冬至だからと言って、年金生活者にとっては、不必要なお金の出費は減らすに越したことはない。

 

今日配信されているネットニュースを見ていると、12月の世論調査の結果について解説するニュースが何本か見受けられた。

 

そこで気が付いたのは、第一に高市総理の支持率が相変わらず70%ほどと高い。就任後2カ月が過ぎて、なおこれほど高い支持率というのは、細川内閣、小泉内閣以来だそうだ。

 

なぜだろうか。不思議で仕方がないのだが。それが証拠に、個別の課題についての質問の結果は、まず何よりも「物価高」を心配する意見が70%以上を占めている。

 

つまり国民の生活実感としては、現状は〝決して喜ぶべき状況ではない〟という意見が大勢を占めている、という結果が得られているのだ。

 

にもかかわらず、積極財政によって国を運営する、という内閣の姿勢には、6割以上が賛意を示しているらしいから、何だかよくわからない状況になっている。

 

積極財政によって景気が上向きになれば、多少の物価高などは吹き飛ばして余りあるほど、賃金上昇が見込めるとでも言うことなのだろうか。信じ難い結果のように思えるのだが。

 

それとともに、高市総理の姿勢として、中国に対して〝毅然とした態度〟をとっている、という評価が高くなっている。これが、実際は大問題になっている状態だというのに。

 

要するに、この間中国に〝舐められっぱなし〟だったから、ガツンと言ってくれた高市さんは素晴らしい、という幼稚極まりないネト紆余の〝ヲタ言辞〟でしかないと思えるのだが。

 

私からすれば〝上滑り〟としか思えない、これほどにも浮ついた〝高市人気〟なんぞは、危なっかしくて見ていられない気分だ。このままでは、この国は沈没するのではないか。

 

だけど、それが〝嬉しくて仕方がない〟ネット民って、いったい何なのかと思う。小学校の低学年の脳味噌なんだろうかと、苦虫を嚙み潰したような顔付きになってしまう。

 

その反面、政党への支持率の調査で言えば、自民党支持が前月からさらに下がって、30%前後という結果になっている。高市支持の70%との落差は、いったい何だろうか。

 

自民党は支持しないけれど、高市総理は支持するという人が、2倍以上も存在するのだろうか?梅沢富美男さん風に言えば、世論調査の結果が〝ワケ、ワカメ〟と言いたくなる。

 

その政党支持率で言えば、自民党と連立を組んだ日本維新の会が、相変わらず5%に届かないくらい。同程度の支持率には、リベラル・左派の立憲民主と右寄りの参政党も。

 

むしろこの3党を少し越えた支持を集めているのが国民民主で、5~6%ほどということになる。逆に、四半世紀ぶりに連立を解消した公明党は2~3%。

 

やはり一番大きな塊は「支持政党なし」という回答で、これが自民党支持以上になって、大体35%前後という、最大のグループを作っている。この層が「風」で動くということだ。

 

それでも自民党の支持率に、国民民主・維新・参政・保守などの支持率、さらに「支持政党なし」の過半を足していくと、高市総理支持率になって来る。

 

保守的な支持者群、つまり心情的にやや右寄りという層から、ガチの右翼支持層までを含む国民が、現状では「風」として高市支持層を構成しているということなんだろう。

 

ただこれまでは、こうした人たちは自民党支持層だったが、今ではその部分が多党化したということだろうか。反対にリベラル政党の支持者が、細かく分かれているのと変わらない。

 

でも高市総理は、いつまでこの高い支持率を引っ張って行けるだろう。1月以後の来年度予算の審議の過程で、どこで馬脚を現すか注目していたい。何となく、種がありそうだから。