デザイナーだった父の遺した紙モノがわんさと出てきた。
原画やスケッチブック、雑誌に本。
マッチ箱や駅弁の包み紙まで。
母には理解できないモノも、
私には、わかる、わかる。
ちらし寿司とレモンサワー1杯というたくさんのレシートも
ファイルに1頁ずつ入れてあった。わかる。
一口グラスにゆっくりとビールを注ぐ父を思い出す。
父をケチだと思っていたが、むしろ理想ではないか。
私も貫いていきたい。私は、父似。