第40帖
御法(みのり)
「場面」
病を得て数年たつ紫の上は出家を望みますが源氏は許しません
しかし今生最後と紫の上が計画した二条院の
法華経供養(ほけきょうくよう)の法令が行われます
紫の上が花散里に詠んだ歌
「絶えぬべき御法ながらぞ頼まるる世々を結ぶ中の契りを」
これが最後の法令頼もしく思われます
生生世世(しょうじょうせぜ)にかけて結んだあなたとの縁を
紫の上は自分で用意した「御法」に大変満足します
自分の死期が近づいていることを察していたのです
源氏と過ごした日々を思い浮かべながら
そして源氏と明石の君に看取られながら亡くなります
源氏は紫の上の死を凄く悲しみ
来世を信じて出家することを考えます
(光源氏51歳)
この絵は本に載っており助かりました
多分一生のうちにこのような場面には巡り逢わないでしょう
お手本があって良かったです
第41帖
幻
「場面」
紫の上を失った源氏の悲しみは癒えず
源氏の心は暗いままです
昔の紫の上と過ごした日々や一時の戯れや気の迷いで
彼女を気づ付けてしまった後悔を思い出しては涙にくれます
でも生きてるもの どんなものにも命には限りがあります
源氏は極楽浄土を信じて出家してしまうのです
御仏名の日源氏は出家する決心をして導師から盃を受けます
宮中行事の御仏名と大晦日に悪鬼を追い払う
追儺(ついな)の日に姿を現した源氏ですが
これが最後の姿となり
光源氏の物語は終焉を迎えます
巻名は源氏が紫の上を想って詠んだ歌
「大空をかよふ まぼろし 夢にだに見えこぬ魂(たま)の
行く方たづねよ」
大空に自由に行き交う幻術士よ 夢にさえ姿の見えない
あの人の魂の行方を捜しておくれ
(光源氏52歳)
源氏物語の原本では400人くらいの登場人物がいるそうです
作者の紫式部はすごい想像力の持ち主です
はじめ源氏は女の色好みを追いかけてる男のお話だと思いました
でも 和歌の方を読んでると美しい歌を詠む人だと知りました
こういう美しい歌が好まれた時代だったのでしょう
でもこれらは紫式部一人が考えてる???
耳鳴りが酷くて深く探れないので・・・・すみません
一夫多妻の時代なれど源氏の生き様は
和歌を詠むと美しいです
現代では考えられませんね
おしまい
源氏物語「光源氏編」はおしまいですが
次回からは源氏と明石の君との間の子
匂宮(におうみや)と
源氏とは形だけの親子 柏木の子
薫(かおる)
この二人の貴公子の物語
「薫編」です
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今日のおまけ
母ちゃんの失敗したホットケーキ取ったぞ