1年間だけ中学校で担任してました。
かなりやんちゃな学校で、
子どもから『死ねっ!』て
中指立てられるのは挨拶替わりでした。
もちろん初めの頃はまともに受けて、
何じゃこのヤローと思ったけど、
毎日となると慣れてきて
死ねっ!って言われても、
ハイハイいつかねーとか、そうねーとか。
言われない日があると、
元気無いのかな?大丈夫かな⁈と
心配になるような状態でした。
クラスの子はそんなことまで言わないけど、最初の頃はかなりお互いにぶつかり、
お互いに大嫌いで教室は
いつ私の怒鳴り声が始まるか、
いつ取っ組み合うか、
緊迫感あふれていました。
そんな敵同士だった私たちを
少し変えてくれたのは
昼休みのサッカーでした。
教室で暴れまわった彼らが
サッカーを始めてから昼休みは
外で元気に楽しんでいた。
しかし、楽しみ過ぎていつまでも
サッカーをやるので
教室に戻ってこなくなり。笑
彼らからボールを回収して
授業に送り出す目的で
私はグランドで昼休みを
過ごすことが多くなりました。
そして球技大好きの私。
子どもと混じってサッカー
するのにハマりました。
しかし、普段は
睨み合い取っ組み合う間柄。
私がいたんじゃ彼らが
心から楽しんでサッカー
できないんじゃないかと思って
行くのを辞めました。
そしたら
『何でお前来ねえんだよ‼︎
お前入れてチーム分けしてんだから
ちゃんと来いよ‼︎』
って怒られました。
はい、泣きますね、確実にね。
これは号泣ですね、心の中で。
これ以来、敵から仲間になりました。
なんか素直に私も彼らの話を
聞きたくなりました。
だって仲間だから。
協力隊に合格したころ
子どもには言っていなくて。
もう来年は一緒にいられないんだと思うと
全てがキラキラして大事に大好きになる
キラキラ現象が始まりました。
そんな時、
リーダー格の彼がふと言ってくれた一言。
『俺、3年間お前が担任でいいや』
はい、ここも号泣ポイントです。
書いてる今も泣きそうです。
あれほど子どもの頃から
憧れていた協力隊。
でもかれの一言で、どうでもよく思えた。
先生っていいなと初めて思ったかも。
それくらいインパクトある一言でした。
結局、私はやはり協力隊へ行くことに。
離任式では全校生徒の前で泣きすぎて
歩けなくなりました。(黒歴史っ‼︎)でも
それくらい自分の全てをぶつけたから。
歩けない私を『おいおい、頑張れよ』って
戸惑いながら言ってくれたあの子達は(笑)
あの時、大人の顔をしてました。
こんなにキレイなことばかりじゃなくて
黒くて汚いことがあって
自分が嫌になったり、疑問を感じたこと。
たった1年だけど
私はたくさんのことを学びました。
そんな彼らが今日、卒業します。
どんな兄さん、姉さんになったんだろう。
どんなこと考えるようになったんだろう。
私はいい先生ではなかったと思うけど
あなた達は最高の生徒でした。
卒業おめでとう。心を柔軟に人を大切に。
あぁー海行きてぇー

