このポスターは、
緩和病棟の一階に貼ってありました。




ポスターの内容は、


がん患者のための生きる喜びのため、
がん患者を治療するための美容セミナーを
提供しています。

気持ちが良いと、治癒過程も促進されます。
2時間のハンズオンプログラムでは、最大10人の参加者が「化粧品のテーマに関する実用的なヒントや、髪、まつげ、眉毛の喪失などのがん治療の目に見える作用よカバー方法を得られます。

自分の健康のために、時間をかけてください。
楽しみにしています!



というような内容が、書かれています。




ここで、思うのが

日本では、がん患者に対して

「自分の健康のために、時間をかけてください」

という投げかけは、あまり聞かないなぁ、ということ。



日本語訳が適切ではないにしても、
そのような内容のことが、ここに書かれています。



ここでいう〝健康〟とは、

ココロもカラダも含めたものでしょう。



治療中の病院で、ココロの健康について

ケアに参加している患者さんが

どれくらいいるでしょうか。





日本では

二人に一人が、がんになる

がんになっても治る時代になった

と、言われていても



まだまだ腫れ物にさわるような

もしくは、
本当に腫れている部分は理解されず、キズつけられて、

といった雰囲気を私は感じます。






治療中でも

大変な治療中だからこそ

・身なりを整えること

・副作用で抜ける前からの情報収集や知識


については

ココロの健康のためにも

そして、治癒過程の促進のためにも


とても必要です。





日本では、このような

・整容
・副作用のカバー
・生きるための尊厳を守るケア(美容)

を、医療者とチームとなって動く職業が

ソシオエステティシャンです。




エステといっても
一般的なエステティシャンとは違います。





日本触れる勇気づけ協会では、
各地(北海道・愛知県・沖縄県)の支部長が
ソシオエステティシャンの資格も取得しております。

協会メンバーの紹介ページ




フランクフルト大学病院では、
ソシオエステティシャンの在籍はありませんでしたが、
アロマセラピストが緩和病棟でケアに入っていました。



緩和ケア病棟の看護師さんがおっしゃっていたのは

(アロマケアやセラピストの在籍は?と質問したら)


「もちろんです!  
ですが、薬に変わって施すという考え方ではありません。」

と。




それはそうだろう。



でもこれは、薬と、アロマセラピーの両方の特性を理解しているからの回答だと感じました。


薬が上で、アロマやタッチケアが下、という訳ではなくて。




つづく