もしも今と違う生き方を選べるのなら水族館でペンギンのお世話をしたい。水族館は大好きだ。今はもういないが、「オオサンショウウオを見て欲しい」と昔彼女に連れて行ってもらった。オオサンショウウオは生憎好みではなかったが、ペンギンはとても可愛かった。何匹もいる中でみんなに名前があり、相関図が面白おかしく書かれていて、愛されているのだと思った。
今でも脳裏に焼き付いている。あの日の夕陽、イルカショー、ベンチに腰掛け何を話したっけ。少し寒いのに冷たいジュースを買って、たこ焼きを食べに行った。
今はもう水族館など行く気にもならないが。疲れ果てて目を閉じると、あの日の情景が瞼の裏に焼き付いている。そのせいで準備した縄と台を片付けさせられたことがある。