土方歳三伝 五稜郭異聞 乱
こんにちは。佐々木雄太郎です。チームジャックちゃんが読んだ新選組公演『土方歳三伝 五稜郭異聞 乱』無事全公演終了しました。ご来場頂いたお客様、誠にありがとうございました。このブログでは、私が思った本音的なものをだらだら書いていくので、うわぁ~…って予感のする方は、今のうちにお逃げ下さい(^_^;)2回目の出演となるチームジャックちゃんが読んだ公演。前回サンドリヨンでは、ファビオというとても奇っ怪な大臣役を仰せつかりました。今回は、大鳥圭介という、なんだかとんでもない役を頂きました。振り幅が凄いです(笑)前回観て頂いた方は、同じ人がやっとんのか?と思うくらい、違います、多分。今回の田口くんの演出オファーは、「普段の佐々木さん」とのことでした。正直、究極の演出だと思います。演じない演技を求められる日々。究極のナチュラリズムへの挑戦。でも実は、既視感というか、デジャヴなところがあって、カクシンハンとかマッチポンプとかで常に求められてきたものでした。要は、そうじゃないと通じない世界ということです。何を言ってるのやら私にもさっぱりなのですが、そうとしか言いようがない。まあ、覚悟とかそういう感じですね。結果的に、非常に演じ甲斐がありました。一応分析すると、私の演ずる大鳥圭介は、知恵者であり、普段は結構おちゃらけているのですが、ちゃんと考えて行動している節があります。まあ、その辺は、普段の私に近いかもしれないです。この性格嫌なんですけどね。物語のコマを進めていくために、その場で周りとの関係性や事象を、的確にコントロールしていくことが必要な役でした。まあ私の場合はパワープレイも多かったかもしれません。それでも、物語において、機転の利く役割になれたらなぁと。まあ、そんな感じですね。でも今回ですね、やってくうちに、自分なんかどうでもいいという気持ちが強くなりました。以前は、自分がどう映ってるのだろうかとか、そういうことも少し気にしてたんですが、全くありません。要は、保身に走らなくなった。それは、他人をとても信頼した結果に他ならないと思うのですが、まあ、どうなんでしょう。極論を言うと、大鳥圭介はどうでもいい。新選組が、榎本が、大久保が良く見えればもうそれで十分。と思ってました。この佐々木雄太郎というまがい者より、もっとカッコいいやつがたくさんいるんだぜ!的な。俺は負けるかもしれんが、乱れ刃チームは負けんぞ!的な。演出の田口くんは、自分が大事だからそう思うのでは?と、よーわからんことを言ってきたのですが、恐らく、他人ありきの自分なんだなって、悟ったんだと思います。悟りを開いたわけです。僕の大好きな俳優の白倉さんが前にタイタスで共演してる時に「概念になりたい」みたいなことを言ってました。当初はようわからんかったのですが、今思うと、そんな感覚です。本当に、この佐々木雄太郎は、どうなっても構わん。でも、それだけ他人を信用できるようになったんだなぁ多分。その他人に対する興味は尽きることがなく、例えば、同座組で言えば、新野さんや健ちゃん、折田さんなどといった、田口くん演出が初めての人ばかり気になってしまい、それは悪い意味でなく、かなり注目していたということなんですが、稽古場では目が行っていたんですよね。塩口さんやたかしさん、恵太郎さんとかはかなり信頼度が高かったので、もうそのまんまの関係性で居られました。私の着目していた人たちは、稽古序盤から考えると、とても良くなったと思います。特に折田さんは、7年来の付き合いなのですが、今までで一番面白かったです。その、共演者の成長が、一番嬉しかった。乱れ髪チームにしても、稽古序盤からは考えられないくらい良くなった。特になっち、まほ、ましもさん、かずえ、朋子かな?ん~タイム・フライズの時もこれは思ったですが、私は、人がプロセスを歩んでいく姿を観るのが一番好きみたいです。これは当初の咲子さんや今回の打ち上げで塩口さんとも話してたんですが、舞台ってのは、そのプロセスこそが一番面白い。稽古や本番を通して得られた、本物の感覚こそが、お客様や共演者にみせる真の価値のあるものなんじゃないかと。確かになぁと、共感しました。去年の10月にミュージカル座のトラブルショーという演目に出演したのですが、その内容は、ドタバタの舞台稽古や本番を、なんとか皆の力で乗り切る、というものでした。舞台監督役が、「舞台っていいなぁ」って言うんです。それは、なんやかんや大変だけど、それを乗り越えて成功させることに歓喜する、ということだと思います。人間の歩むプロセスこそが、本当に価値のあるものだと信じたいです。最近はそんな風に思います。若手のくせに、烏滸がましのですが。でもこういうところが、舞台っていいなぁって思えるところだと思うんです。今後も、この舞台っていいなぁって感覚を、自他共に共感していける環境に出会い続けられたらなぁと心から思います。この新選組公演が終わりではないんです。この舞台だって人生の一部に過ぎません。よくあるんですけど、なんてらロス?みたいな喪失感。いやいやとんでもない。絶対また会えますって。ここが終着点でそのまま引退するならまだしも。まだまだ皆で上手くなって、もっといい舞台作ろうよ、って思います。今回の座組みは若い人が多い。田口くんの演出も厳しいかもしれない。でも、夜の中もっと過酷なところはたくさんある。田口くんよりも厳しい演出家は山程いる。てか田口くんは全然厳しくないし、芝居が好きな少年です。だから、こんなところでへこたれてちゃいけません。鉄は熱いうちに打て。って藤井ごうさんという演出家さんに言われたことがあります。今回の舞台での反省をしっかりして、次の舞台では繰り返さないよう。でも、この舞台を通じて自分の成長したと思うとこ、自分を褒めよう。それも全て、さっき言ったプロセスに繋がると思うからです。今回は、言うて大変でした。よく乗り越えられたなと。自分を褒めよう。私が次に臨む現場は、悪名高い「マッチポンプ調査室」。正直、全てが段違いの現場。でも、皆が大好きだから尽力します。台詞も多いみたいです。白倉さんのお陰で。とても稽古したくない内容なんですが、乗り越えてやろうと思います。それも全て、私のプロセス。