まだ全然普段どおり過ごせない。
意識していないと涙が流れそうになる。
でも、
昨日の夜の幸せだったこと。
当たり前に、確実に、自然に満たされていたこと。
寂しくても不安なんて何も無かったこと。
ぼろぼろ泣いてるのに心底笑顔になれるって、どういうマジックなんだろう。
挨拶の途中、周りからはすすり泣きの音しか聞こえなくて、強く頷くシルエットがすべて、ひとりのアイドルへと向かっていて。
そんな10000人の集中した想いを、いとも簡単に抱きしめて力いっぱい空へ投げ、
そこから何倍も強い愛が降ってきた。
この次の5年半、
鈴木香音と過ごしたような濃い時間を過ごすんだ。
次の年も、その次も。
そして、
「鈴木香音のファンです」とずっと笑顔で言い続けるだろう。