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11月30日、ソフトバンクモバイルと KDDI(au)の両社から、7インチディスプレイ搭載のタブレット端末「iPad mini」の Wi-Fi + Cellularモデルの販売が開始された。いわゆる“7インチタブレット”と呼ばれるジャンルは、Google の「NEXUS 7」、Amazon の「Kindle Fire HD」など競合端末がひしめき合う激戦区となっており、iPad mini の参戦でシェア争いはますます激化することが予想される。

一方、ユーザーにとっては10インチクラスのタブレットと比較して小型で薄く、軽い7インチタブレットの登場によって、少し縁遠い存在だったタブレット端末がより身近な存在になった。特に、社外で活動することが多いビジネスパーソンにとっては、ノートパソコンと比べて手軽に持ち出せて、かつ仕事に十分な大きさのディスプレイを備える iPad mini は、力強い“相棒”となってくれるだろう。

11月30日にWi-Fi + Cellularモデルが発売された iPad mini


● シームレスなネットワークはタブレット端末の絶対条件

ただ、タブレット端末をビジネスでフル活用するために大きなポイントとなるのが、ネットワーク環境だ。

多くのタブレット端末は Wi-Fi に接続して使用するタイプのもので、iPad mini も Wi-Fi 版が先行して発売している。最近ではモバイルルーターも普及し、スマートフォンへのテザリング機能の搭載も進んでいるが、 これらの端末を使用して Wi-Fi 版 iPad mini がネットワークに接続するためには、ルーターの電源を入れたり、スマートフォンのテザリング機能を「ON」にするといった作業が伴うほか、接続までの待ち時間も掛かってしまう。すぐにメール対応がしたい、すぐにブラウジングがしたい場合や混雑している電車の中などではこれらの作業がストレスになってしまうのだ。

必要があったときにいつもですぐに対処がしたいというビジネスニーズを満たす目的で iPad mini を使用するのであれば、いつでもすぐにネットワークが利用できる Wi-Fi + Cellular モデルが便利だと言える。特に、iPad mini の販売に参入した KDDI は、高速通信や高セキュリティに対応した ナイキ SB Wi-Fi スポットの整備や、高速通信サービス「au 4G LTE」のエリア整備に全力を注いでいるだけでなく、長年 700Mhz~900Mhz 帯(いわゆるプラチナバンド)で人口カバー率99%まで整備してきた 3G ネットワークに対するユーザーの信頼も厚い。同社の田中社長も「これならば、シームレスに家と会社?学校がつながり、真の意味で“ネットワーク付タブレット”の力を発揮できると」セルラーモデルの優位性を強調する。

また、人口カバー率に見られるエリア整備だけではなく、ユーザーの利用シーンに合わせた通信環境の整備も進んでおり、2012年12月末の時点で関東の地下鉄構内は99%をカバー、2013年3月には地下鉄間のトンネルも含めた約9割のエリアをカバーするという。いつでも、どこでも利用できるネットワークの整備はタブレット端末の本格普及にとって絶対条件であり、KDDI はそのニーズを満たすための準備を着々と進めているのだ。

● ビジネスをサポートする機能が必要

シームレスにネットワークを利用できるタブレット端末に、次に求められるのは、ユーザーをサポートする様々な機能だ。

そのひとつが、キャリアメールだ。ビジネスパーソンの中には業務のメールをキャリアメールに転送しているユーザーも多いと思うが、スマートフォンで受信しているキャリアメールをタブレット端末でも閲覧できれば、手間が省けてスマホとタブレットどちらかの利用に集中することができる。KDDI 版の iPad mini は iPhone、Android スマートフォン、フィーチャーフォンで共通で利用しているキャリアメール(@ezweb.ne.jp)の同期に対応しており、プッシュ通知にも対応。タブレット利用中もメールを見落とすことがなく、いつでも重要な情報を受け取ることが可能になっている。

また、セルラーモデルならではの機能が「テザリング」だ。iPad mini は iPhone 5 同様、Wi-Fi テザリングに対応(KDDI 版は対応中/ソフトバンク版は12月上旬に対応予定)しており、iPad mini を Wi-Fi ルーターのように利用することができる。iPad mini がタブレット端末とモバイルルーターの2役をこなしてくれるおかげで、外出先でノートパソコンを利用する際や電子書籍端末を楽しみたい場合にモバイルルーターを持ち歩く必要がなくなり、通信コストや荷物を軽くしてくれることが期待できる。

そして、安定した通信環境が利用できるセルラーモデルだからこそ活用できるのが、様々なクラウドサービスだ。Apple のクラウドサービス「iCloud」はもちろんのこと、ビジネスパーソンの利用が多い「Dropbox」「Evernote」といったクラウドサービスを安心して利用するためには、ネットワークに常時つながっていることが重要だ。オフィスでの文書編集の続きを外出先で行う場合、外出先で編集した文書を同僚や取引先と共有する場合など、クラウドサービスの利点を最大限活かした活用をすることで、シームレスなビジネスを推進することができるはずだ。

● 安定したネットワークがタブレット端末の“ストレス”を解消する

過去筆者もそうであったが、せっかく便利なタブレット端末を手に入れても活用する機会が減ってしまう要因のひとつがネットワーク接続の面倒さであった。デジタルデバイスの初心者/上級者に関係なく、スマートフォン同様、タブレット端末に求めるのは、メールにしてもクラウドサービスにしても、余計な手間なく、場所や時間を選ばずに最新のデータにアクセスすることができるリアルタイム性であり、そのためには常時接続の安定したネットワーク環境が必要だった。

加えて、業務利用には小さすぎるスマートフォンと持ち運びには大きすぎる10インチタブレットの中間のサイズとなる7インチタブレットは、業務の効率化のためにはちょうど良いサイズと言える。

いつでもどこでも使えるネットワークと手頃なサイズ -- これら2つの要件を満たすセルラー版 iPad mini は、ノートパソコンでの業務が中心だったビジネスパーソンのワークスタイルを大きく変えるポテンシャルを秘めていると言えよう。

さらに、今後期待されるのが、ネットワークを提供する通信会社ならではのサービスだ。KDDI の田中社長がコンテンツサービスの対応を指し、「使い方まで提案していく」と言うように、タブレット利用者のニーズに応えるキャリア独自のサービスが拡大すれば、ユーザーの利用環境はより快適になり、市場の更なる拡大が期待できる。iPad mini をきっかけに日本のタブレット端末市場にどのような変化が生まれるのか、注目したいところだ。