(24日サッカーW杯、日本1―4コロンビア)
- 得点シーンCGアニメ
ピッチに立つ時点で、重いハンディを抱えていた。
既に勝ち点6を手にしているコロンビアは主力を休ませ、第1、2戦から先発を8人入れ替えてきた。主力と遜色ないレベルな上にフレッシュな選手を相手に、日本は勝ち点3を積み上げなければならなかった。
足かせをはめられたような状態で、開始直後から攻めに出た。ザッケローニ監督が伝えたのは「強い相手にも勇気をもって大胆に攻めること」だった。
攻撃のバロメーターとなる速い縦パスが、大久保aj 本田に次々と入る。追い詰められた3戦目にして、ようやくゴール前の狭いエリアを突いた。大久保が前半9、10分と立て続けにシュート。この一戦にかける覚悟がうかがえた。
最初の誤算は前半でリードするゲームプランが崩れたことだ。押し込んだ分、カウンター攻撃は想定していたはず。タックルにいった今野がPKを与えて、あっさり先制点を許した。
ペナルティーエリア内であったことや相手のサポートが遅れていた状況を考えれば、無理に飛び込まずにDFが戻る時間を稼ぐべきだった。
前半終了間際に同点として望みをつないだ。
右サイドでパスを受けた本田がクロス。香川が飛び込んだ背後にさらに岡崎が潜り込んだ。体をひねるようにして頭で合わせる。GKの手をかすめてネットを揺らした。だが、得点はこの1点にとどまった。
最初の失点で前に出ざるを得なくなったことで、前半のうちに精神的にも体力的にも消耗は激しかった。後半はコロンビアが効率よく仕掛けるカウンターに沈んだ。「ボールを前に運ぶことはできたが、単純に力が足りなかった」。疲れ切った岡崎の言葉だ。
ザッケローニ監督はこの日も、コンディション調整の問題を否定した。「第1戦で試合に入るアプローチが悪かった。その理由は私にもなぞのままになるだろう」。淡々とした口調だった。(編集委員?潮智史)