(ORICON STYLE)
全50公演のファイナルは、1時間10分遅れの午後6時10分に幕を開けた。地鳴りのようなスタンディングオベーションで出迎えられた氷室は、パワフルにこぶしを突き上げると「ようこそ、横浜ベイビー!」と思いの丈を込めて絶叫。会場からほど近い横浜港で打ち上げられた3000発の花火と激しい稲光がフラッシュするなか、スタジアム付近で落雷があり、午後8時15分、アンコール2曲目でやむなく中断された。
氷室はライブ中、前日のリハーサルで雨に濡れたステージで滑り、胸を強打したことを明かしていたが、約1時間の中断後に再登場すると「きのう、レントゲンを撮ってもらって、骨が折れてるって言われて…」と告白。「何百回も歌ってきたけど、命がけで歌いたいと思います」と紹介し「ANGEL」で締めくくった。
土砂降りの雨に打たれながら氷室コールに包まれたヒムロックは「きょうは本当に申し訳ない。プロとして。けがをしていてこれ以上できないけど、このリベンジをどこかで必ず、約束します。こんなに情けない人間をもう1回支えてくれる連中が集まってくれたらうれしいと思います」と呼びかけ、「サンキュー」と客席に手を掲げて深々と一礼し、ステージを後にした。
88年7月のソロデビューから25周年を迎えた氷室の“ライブアーティスト”としての集大成ともいえるライブでは「あの時期にしか書けなかったお気に入りの曲」という「DEAR ALGERNON」(88年)、事務所を独立した転機のときに作ったという「魂を抱いてくれ」(95年)といった代表曲から、16日に発売されたばかりの新曲「ONE LIFE」まで全23曲を、時折左耳のイヤーモニターを押さえながら熱唱した。