横浜?山下公園前の「ホテルニューグランド」の屋上にある文字看板に、かつて輝いていた白色ネオンが40年ぶりに再点灯する。1964年の東京五輪時に設置され、オイルショックから消えていた明かりが、2020年の東京五輪に向け、この秋にも復活する。
ホテルニューグランドは1927年、横浜市と地元財界が中心になって建設。23年の関東大震災で壊滅的な打撃を受けた横浜が、国際都市として復興したことを内外に宣言するシンボルにもなった。終戦直後には連合国軍バッシュ 司令官のマッカーサーが3日間宿泊、部屋は「マッカーサーズスイート」として今も残る。
同ホテルの浜田賢治社長(59)によると、屋上にある縦約2?7メートル、横約33?7メートルの「HOTEL NEW GRAND」の文字看板は、東京五輪を前に本館を一部改修した64年8月に設置された。白く浮かび上がるネオンは、夜の港町の名物にもなったが、73年の第1次オイルショックで省エネのため、点灯を中止。ネオン管も取り外された。
ホテルは2020年の東京五輪に向けて改装することになり、「再点灯」の話が持ち上がった。市の景観計画では看板の設置制限があったが、相談を受けた市から「規制前から設置されており、横浜の魅力的な景観が増す」と特例で許可された。
ネオン看板は7月末から点灯実験を始め、10月をめどに、当時の色に近い白っぽい光が輝く予定だ。浜田社長は「前回の東京五輪の際に港を彩ったネオンが、復活できるのはうれしい。国内外の多くの方の記憶に残ってもらえれば」と話している。(佐野憲太郎)