足跡
あなたの残した足跡を
私の残した足跡を
あなたの残す足跡を
私の残す足跡を
辿って
追われて
ひとつひとつの
手掛かりが
またひとつ
またひとつ
残っていく
何処までも
何処までも
広がる道のない道
トランプ達は
ただ見てる
“あっちだ”
“こっちだ”
そう言って、
迷わす 導く
その足跡は
次第に姿を消し
私はまたさ迷う
私はまた独り
背後には、
鎌をもった女がヒトリ
今にも
“それ”で
私の首を撥ねるかのよう
“なんで”
“どうして”
“あなたは誰…?”
私の中にいる
一粒の光
見つけるのが
触れるのが
知るのが
………………恐い。
逃げるウサギ
待って
行かないで
待って
置いてかないで
待って
待って
どうして…
そんなに急かすの?
アナタは
何処に行くの?
どうして
そんなに急ぐの?
アナタが
探してるモノは
何んですか?
時計を見つめてばかり
見つからない
辿り着けない
ずっと
ずっと
時計の針を見て
走るアナタは
まるで
私のようだわ