皆さま、お元気にお過ごしでらっしゃいますでしょうか?
さて本日は、ポタジェのことや庭づくりのことではなく、感性を磨きし、
フラワーの世界の素晴らしいデモンストレーションのことを綴りたく思います。
イルドレのマダムアッシュさん主催の
『~古都 京都で魅せるフランスの秋の憧憬~
ローラン ボーニッシュ フラワーデモンストレーション』。
そーです!
国際バラとガーデニングショウでいつも素敵すぎるフラワーアレンジの数々を
ご披露なさっている、あのローラン・ボーニッシュさんのフラワーデモです。
会場は京都・東山の麓、建仁寺から少し東に行った所に位置する
「AKAGANE RESORT KYOTO HIGASHIYAMA 1925」。
平日だというの観光客がひしめきあう東山界隈。
この界隈は重要伝統的建造物群保存地区とのこと。
アカガネリゾート京都東山の門を一歩中に入ると、
もうそこは風情ある大正浪漫な世界。
ここは1925年(大正14年)に建てられた格調ある建造物で、
もとは、アカガネ=赤い金属=銅の加工メーカーさんだった老舗企業オーナーさんの邸宅。
ゆえに、建物のいたるところに銅が施されておりました。
さて、ローランさんのデモンストレーション、
それはそれはマーバラス!
身体の隅々、心の奥深くまでジーンと轟く、
素敵すぎるデモンストレーションでございました。
私が撮った写真の数々、どうぞとくとご覧くださいませ(^^)/
深まりゆく秋のイメージ・・・
落葉している枝ものをベースに、様々な花材や植物が次々と活けこまれていきます。
ローランさんが手になさっているのはネコジャラシ(エノコログサ)。
そこらじゅうに生えている雑草だけど、やわらかな表情がたまらなく素敵なのを
ローランさんは見逃さない。
「こういった材料は買いたくても買えるものではない。」
道ばたや野に咲く草花には可憐な魅力がみちあふれ、
秋の渋カワイイ表情がたまらない。
紅葉ものの下部には濃ゆいピンクの立性クレマチス。相性がなんとも格別です。
モスを敷き詰め、秋色アジサイやセンテッドゼラニウムの葉で覆い、
カラー、スカビオサ、アストランチアなどの粋な秋のボルドー色フラワーや、
ふわふわソフトなペンペングサ(ナズナ)などが次々と活けこまれていきます。
この見事な完成度!
微妙な色付き具合が心地よいヘクソカズラの実と蔓が一役かっているのがこれまた素敵♪
アップでご覧いただくと、この作品の素敵度や
植物が持つあらゆる魅力にお気付きいただけることでしょう。
シャビーなエッセンスも併せもつローラン氏の素晴らしい作品。
しばし、うっとり~♪・・となって当然ですよね^^
あたたかな照明のもと、落ち葉が散りばめられた卓上に飾られるのも素敵だし・・・
お外に飾られると、そこはパリの街角のような気流漂うのがいと不思議♪
前述の紅葉フラワー作品も、自然光の屋外に飾ると
また違う魅力が醸し出されるのがほんとに不思議♪
今回のフラーデモンストレーションで作られた作品は4作品。
最後は秋の緑を生かしたブーケなり。
ペンペングサやペニセタムやパニカムなどの
雑草類を巧みに添えていかれて・・・
野の草花を
「可愛い♪ 可愛い♪」と讃えながら束ねていかれるお姿もあったかくって・・・
時間経過と共に、束ねる茎の部分も太くなり・・・
あっと言う間に草花の魅力を最大限に生かした花束が出来上がる様が素晴らしい・・・
丁寧に麻紐でくくる所作も美しく・・・
シルバーの器に入れられて飾られたこのブーケは
抽選で素敵なお客様のもとに。
もう1つ、抽選でお客様のもとにプレゼントされたブーケが
ダリアをふんだんに用いたデコラティブブーケ。
ほどよく色付いている銀葉アカシアの葉が効果的に使われていて、
ガーデンの植栽のヒントにもなる作品です。
ローラン・ボーニッシュ氏は、超一流のフラワーアーチスト。
一流の人ほど、野の草花の魅力をよくご存知で、
愛しく思われていることがとても嬉しかった私でして。。。
また、お花の仕事というのは華やかな世界と思われがちだけど・・・
お花を最良の状態に維持保管する最善の努力をなさってらっしゃって・・・
時には器を作ったり・・・
時には野の草花を採集したり・・・
時には夜が明けるまで仕込みをなさっていたり・・・
素晴らしいステージをなさる方ほど日頃の努力の度合いが凄いのを
こうしてデモンストレーションを拝見するたびに感じます。
また、このイベントの主催者であるマダムアッシュさんは、
各テーブルを回ってはご参加なさってる皆さまにお声をかけてらして、
このお気遣いあるおもてなしがこのイベントをより一層素敵にしてくださってました。
ローランさん、アッシュさん、ご一緒してくださった皆さま、
メモリアルな一日を本当にありがとうございました。