ホメオパスになっても日々の勉強は欠かせず、先週の勉強会ではケース分析を行いました。
先生が実際にセッションをしたケースについて勉強させていただけるのですが、今回のケースで処方したレメディはTub.(チュバキュライナム)というレメディでした。
Tub.は結核菌から作られたレメディです。
結核と聞いて、皆さんはどの様な印象を持たれるでしょうか。
その昔、結核は、“不治の病”と呼ばれ、治療法もなく、空気感染する事から、人里離れたサナトリウムと呼ばれる病院などで一生を過ごす・・という人も大勢いたようです。
免疫力の落ちている人が発症する事も多く、色白で細身の人が感染しやすいというイメージがあるかもしれません。
(こんな感じの人
)
明日の命も分からないのですから愁いを帯びた、そんな印象もあるかもしれないですね。
その一方で、隔離されてしまった人の気持ちを考えると、普通の生活に憧れ、型にはまる事を嫌い、自由に行動し、自由に今をのびのびと生きたい
そんな気持ちも持っていたのではと思います。
Tub.を必要としている人は、そんな特徴を持った人だったりします。
このケースの方は、身体的な問題もありましたが、とにかく頑張る人、限度を知らない様に仕事に邁進し、そして型にはまる事を嫌う一方で普通の人とは違う自分に劣等感も抱いている。
旅行が好きで、海外旅行へも何度も行き、自立したとてもエネルギッシュな人でした。
このケースの方は、自立したエネルギッシュなタイプでしたが、先ほど書いた様に、細身で色白のきゃしゃで弱々しいタイプのTub.の人もいます。
見た感じの印象は全然違ってくるかもしれないのですが、その根底にあるのは、自由を求め、型にはめられる事を嫌い、今を精一杯生きたい
その気持ちが言動に現れてきます。
セッションでは、その辺りを細かく観察し、必要なレメディを見つけていく事になります。
これがレメディを理解し、その人に合ったレメディを見つけていく上での難しい部分のひとつになるのですが、同じレメディを必要としている人が皆、同じ様な症状を持っているわけではないという事なのです。
症状と言うのはホメオパシーではすべての事を言うので、例えば怒り方、体形、行動の仕方などすべてを、その人の症状として捉えます。
なので、Tub.を必要としている人でも細身でか細い感じの人もいれば、エネルギッシュで怒りっぽい人もいるのです。
ただ、大切なのは「今、この時を生きたい。自由に型にはめられずに」そんな部分を感じ取る事が出来ればTub.が合っているのです。
結果的に、このケースの方はTub.1粒で、それまで抱えていたご自身の問題が軽減され、何よりも心が穏やかになり、自分が変わった事を感じられたそうです。
セッションで違う自分になれるわけではないけれど、心穏やかに日々を過ごす事が出来る様になる、これほど幸せな事はないのではないでしょうか![]()
最後までお読みいただきありがとうございました![]()

