2回目のデスホリ(DEATH TAKES A HOLIDAY)を3階席から観ました。

初日はやはり舞台上も客席もソワソワした雰囲気がありましたが、2日目は落ち着いていたように思います。

うみちゃん(海乃美月)やおはねちゃん(きよら羽龍)の歌も初日よりかなり安定していました。


れいこちゃん(月城かなと)おだちん(風間柚乃)さちかさん(白雪さち花)あたりは初日から超安定感ありましたけどね(笑)

2日目になると、さらに伸び伸びしていました。


れいこちゃんは衣装トラブル(早着替えのネタバレ😅)がありましたが、服を整えながらも歌い続けて、何事も無く舞台を継続させるのはさすがのキャリア!

ファンとしてはレア度upでお得な気分←こらこら


3階席から観ると、盆の回り方やセットの展開がよくわかって、出演者がその中を見事に動き回るのも楽しめました。



さて、この作品は演出家いわく「コメディ」とのことですが、そう思って観るとむしろ違和感。「コメディ」じゃなくて「ファンタジー」ですよね。

観終わった時にゲラゲラ笑ってスッキリではなく、なんとも物悲しい気持ちが残るのです。


(以下ネタバレあり)


エンディング後、残された人々のことを思うとツラいのですが、おそらく公爵夫妻をはじめ屋敷の皆さんから死神の記憶は無くなるのじゃないかな。

ポイントとしては、死神いわく「生き死にを決めるのは私ではない」

つまり、最初に公爵を脅したのも(自分の正体をバラしたら全員死ぬというやつ)ハッタリだし、グラツィアを生きながらえさせるのも無理。

そして、エヴァンジェリーナおばあさまの「彼が去ればすべて元に戻っていく」という言葉。


すべてが元に戻り、残るのはグラツィアがあの事故で死んだという事実。

それを「死神により連れ去られた悲劇」と捉えるのか「死神を愛したゆえの運命」と捉えるのか。

後者だったら……というのがこの作品なのだと思います。


原作の戯曲の初版が1924年らしいので、今よりもっと「逃れられない死」が身近だった時代なのでしょう。

戦争、交通事故、人類の愚かな行為による死を美化してはいけない。


楽曲も衣装もセットも素晴らしく、宝塚が演るからさらに美しくロマンチック。

ですが、ロマンチックなファンタジーとして観た後になにかモヤモヤとした哀しみが残るのは、実は正しいのかもしれません。


まあ、れいこちゃんの麗しい死神を見ると美化してしまいそうにはなりますが…ね😅



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こちらは観劇前に南青山で食べたクレープ

美味しかったです

生きてるだけで素晴らしい♪