チケ難の今作、ありがたくも2回観ることが出来ました。

そのうち1回は千秋楽だったので“星組パッション”にも参加。じゅんこちゃん(英真なおき)の次回出演作(Death Takes a Holiday)が紹介された時には心の中で「よろしくお願いいたします」と頭を下げる月担www



初見の感想は

「これは芝居じゃなくてショーだね」

「御園座で柴田版を観といて良かった」

の2つでした。


スタンダールの名作を“芝居”あるいは“ミュージカル”として堪能しようとしてたら、完全に置いてけぼりを食らう感じ。

衣装もセットも時代考証なんてナニソレ状態だし、キャラの説明もサラッと流されるし。ナポレオン崇拝が禁忌な時代だったとかさ、原作を全く知らない人が観たら付いていけない可能性もある。


元がフランス製ですもんね。作る側の前提が「観る人は当然、原作を知ってるよね」なんでしょう😅

フランスの古典でありフランス人ならほぼ知ってる話を、大胆にショーアップした舞台というわけです。

日本で「竹取物語」「桃太郎」あたりを洋装のロック・ミュージカルにするようなものか?!



そうした前提をわかった上で観た2回目は、ストーリー展開は脳内補完しながら場面場面を楽しむことが出来ました。


まず、曲が良い。

そして振付がかっこいい!(振付家は誰なんだろ←プログラム買ってない😅)

今の月組ショーの振付が全体的に好きじゃないので(こらこら)羨ましい!とか思っちゃったよ。


出演者はまず、みんな顔とスタイルがいい←宝塚はこれが確実なとこが良いw

歌う人がほぼみんな上手い、踊る人がみんな上手い。

キャストひとりひとりについては特に書かないですが(だってみんな上手いからw)


作品として特に良かったな〜って思ったのは

本公演だったら絶対に無いであろう見せ場を色んな人が持てたこと!


宝塚ってスター制度があり、さらに男役>娘役ですからね。

たとえ下手でも男役スターなら歌わなあかんし(客は聞かなきゃあかん😅)逆に脇役は上手くてもソロを貰うなんてほぼ無い。


娘役ふたりの掛け合いの歌とか、おじさん役の人のソロ曲とか、悪役男女ふたりの歌とか(←レ・ミゼラブルのテナルディエ夫妻を思い出したよ)

本当に聴き応えがあって素晴らしかった!



私は宝塚らしさも勿論好きなので(じゃなきゃ宝塚で演る理由が無いものね)本公演ではスター制度や生徒の持ち味を活かしたオリジナル作品を頑張って作って欲しい。

けれど、スターじゃなくても実力のある人に見せ場を作るのはモチベーションにも繋がるだろうから、外箱ではこういう挑戦もありだと思います。


トップコンビが組まなかったことも含めてイレギュラーな部分も多かったけど、このハイレベルな舞台を見せられたら納得する人がほとんどだったんじゃないかな。

今後へと続く道を作った意味でも、この作品を成功に導いたスタッフ&キャストの皆さん、特にまこっちゃん(礼真琴)とくらっち(有沙瞳)の貢献はすごいものがあると思います。

完走おめでとう!お疲れ様でした!




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