今年観劇したものを少し振り返ってみます。

 

2021年のライブ初めは元日、上原ひろみさんの演奏を聴きにBLUE NOTEへ行きました。

深夜にアメリカ向けにオンラインライブをされていたらしいひろみさん。中盤のトークで「最初に明けましておめでとうございます、って言うの忘れてましたね」と時差ぼけ?(笑)演奏はめっちゃパワフルなのに、トークはいつもほわほわしてて可愛い方なんですよね。

ピアノソロも素敵ですが、今回は弦楽器四重奏との共演で、音が華やかで楽しかったです。

 

月組「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール協奏曲」は、めずらしく年をまたいでの東京公演。1/3の千秋楽を観ました。

この作品の大劇場公演は107期の初舞台でしたが、私はコロナの影響で遠征は控えました。東京公演ではラインダンスがほぼ男役(しかも上級生含む)で編成されており、衣装は初舞台生用の可愛らしい色合いなのに表情はかなり圧が強く、別の意味で話題になっていました(笑)

初舞台生口上のところは、れいこちゃんのソロ場面に変更。東京公演初日、たったひとりで広い舞台空間を埋める存在感に圧倒されたのを覚えています。今から思えばもう次期トップの内示は受けていたわけですから、その覚悟が舞台姿にも表れていたのかもしません。

 

宙組「アナスタシア」は、ああディズニーだなぁという印象でした。

ヒロインがタイトルロールで、彼女を中心に展開するお話。男役主体の宝塚としてはなかなかバランスが難しいですよね。全体的に役も少ないから、そらちゃんが女役になってましたし、その分のしわ寄せが娘役さんたちに行ってしまってほとんどがモブ。

曲は良かったし話題性もあったとは思うのだけれど、ちょっとモヤっとしました。

宙組さんに限らず、座付演出家の組の構成を生かした作品を期待したいところです。

 

コンサート「LOVE SONG COVERS the WORLD2020」は配信で拝見しました。

夏希さんは出てくるだけで存在感があるなぁ、とPC画面越しにも思いました。外国人女優さんのような派手さ、というか。夏希さんに限らず、元トップスターってなんかオーラすごいよね、画面からはみ出しそうw

そういや恋するフォーチュンクッキーの時だけ、うちの猫が画面をガン見してたなぁ(謎だw)

 

2月は「ダルレークの恋」一色でした(笑)

緊急事態宣言で観客の人数制限が行われてしまい、赤坂ACTでは半数に。プラチナチケットとなり、初日と千秋楽は観ることが出来ませんでした。

大阪の大千秋楽は友人のチケット運に助けてもらって観ることができました。そしてこれが私の県境越え自粛の解除のきっかけになりました(タガがはずれたとも言う^^;)

私は1997年の星組公演を観ていて、正直なところそんなに好きな作品ではありませんでした。男が女の弱みに付け込んで体を要求するとか、ありえんしー!(怒)みたいな。まりこちゃんカッコよかったけどさぁ。ゆり姫も好きだったけどさぁ。

そのあたりの考えは今回も同じだったんですが、主役ふたりがお互いに好きであることが透けて見えたことで、受ける印象と解釈がかなり変わったし切ない恋愛ものとして観ることができました。

れいこちゃん海ちゃんの演技力のせいなのか、タカヤ先生の演出のせいなのか、自分が年を取ったからか・・・全部かな。

演出にダンス(水の精)を入れたことによって、主役二人の心の揺れをうまく表現していて、観客が理解しやすくなったのは大きかったように思います。

あと2幕の冒頭で過去の厭世的なラッチマンを出したのも良かった。カマラとの出会いによって生まれ変わろう、人を信じたい、と思っていたんだろうなぁ(身分を隠すというやり方は悪かったけど)ということが理解できる。

若手の演出家による過去作品のリメイク、というのが上手くいった良い例だったと思います。

あと、フィナーレがすごく好きでしたね。新人公演が中止になってしまったからと、新公学年だけでのダンスシーンがあって、客席も手拍子で精一杯の気持ちを送って・・・宝塚らしい愛の溢れる空間でした。

 

 

 

 

思った以上に語ってしまいました。半年分くらいを簡単に書くつもりが2ヶ月分しか進まなかったし(笑)

続きはまたの機会にボチボチ書いていこうと思います。年末までには追い付きたいな。