5日間7公演、全通しました。
感想は少し辛口になりますので、大絶賛じゃないとイヤ!という方はここから読まないでくださいね。


作品としては不完全燃焼なモヤモヤ感が残りました。
各場面はそれぞれ素敵だったのに、つなぎが悪くて話がブツ切れだったのが原因だと思います。
DDの公演だから、メンバーの見せ場を作らなくてはいけないのは分かります。
でも、そのため芝居としてのつながりが切れてしまい、観ている側の感情が続かない。
結果的に単調なイメージになったのが残念でした。

ほんと、それぞれの場面は良かったのになぁ。

 

夏希さんのマクベス夫人、すごく良かったです。
悪女役はずっと演って欲しいと思っていたけれど下品なのは嫌だったので、マクベス夫人と決まった時は嬉しかった。
とても似合っていました。
ドレス姿も美しくて、よっちゃんマクベスとの並びもバランス良くて。
強さと、脆さと……2面性を見せられる役。
原作では説明セリフで済まされてしまう自殺も、血にまみれて踊るシーンになっていて、夏希さんならではのマクベス夫人で見応えがありました。
役者としてもダンサーとしても素晴らしかったです。

ほんと、それぞれのキャストは良かったのになぁ。

 

以下、箇条書き

・フラメンコ少なっ!
・バレエと剣劇とコンテンポラリーが多い……DDはいつものダンス。
・フラメンコを踊る新しいDDメンバーを観たかったよ。
・フラメンコを踊るマクベス夫人も観たかったよ。
・ダンカン王の中の人はフラメンコダンサーなんだから、王の登場場面をフラメンコで盛り上げればいいのに。
・王の登場と同時にフリーアンス出てきたら、王の息子だと勘違いしちゃうよ。
・夫人登場→マクベス帰城の合間に、骨&魔女の歌は違和感。マクベス帰城後の方がしっくりするなぁ。
・王の暗殺シーンは無くて、見張り兵士の殺害のみ……原作を知らない人は意味判らないよね。
・泰ちゃんの出番遅っ!少なっ!せめて骨の客席シーンのお供に付けるとかしてあげて。
・伝令トシさんがマクベス裏切る場面、剣を渡すのは骨さんがいいと思うの。
・マクベスと運命の対決シーンは、フリーアンスに刺された後の方が盛り上がるはず。

と、まぁ文句ばかりですみません。
繰り返しますが、場面ごとはとても良いので、少しずつ修正するだけで盛り上がったのになぁというモヤモヤ感が……ね。

あと下の記事にも書いたんだけど、タイトルにフラメンコって付けなかった方が良かったと思います。なんで付けたのかしら?
私はフラメンコのことよく知らないし特に思い入れも無いけど、フラメンコに熱意のある人やフラメンコファンの人は「なんか違う」って思ったのじゃないかしら。
タイトルに付けるなら、もっとフラメンコをリスペクトして場面を作らないといけなかったんじゃないかな。

 
千秋楽のカーテンコールは、スペシャルフィナーレが付いていました。
ダンカン王とマクベス夫人のフラメンコ、すっごく素敵だった!
何でこれを毎回やらなかったの!? 

小島先生は品格があって、踊りは神掛かっていて、フラメンコというよりお神楽のようにも感じました。
2場面ともステージ奥の壇上で踊られていたので、もっと近くで観たいと思っていました。
そしたら千秋楽のカーテンコールで、めちゃくちゃ近くで拝見できて感動!
袖に引っ込むときに、森くんにぴょんと腕を絡ませたのがすんごく可愛らしかったです。

夏希さんのマクベス夫人はまた観たいので、ぜひぜひ練り直して再演とかあればいいなぁ。
そして、いつかストレートプレイでのマクベス夫人も観てみたいです。