Beyondのレポが途中ですが、昨日観たこちらの感想を先に書きたいと思います。
※ネタバレ感想です。ご注意ください。
上演が発表された時から何となく興味が引かれてて、ビア姉さんが主演(たぶん初主演だよね?)と発表された時に行く!!と決めました(笑)
息子ゲイブ役もダブルキャストだったんだけど、以前ミーハー出待ちしたときにめっちゃ感じが良かった小西くんを選択←営業って大事よね(笑)
実はあの「RENT」が苦手な私、同じ人の演出作品ということで少し心配だったんだけど同じ社会派でも主題が違ったので最後まで面白く観ることが出来ました。
面白い=楽しい!では決して無いんだけどね。
出演者は6人、登場人物も6人。
主人公ダイアナ、夫ダン、息子ゲイブ、娘ナタリー、娘の恋人ヘンリー、ダイアナの主治医マッデン。
どの役に共感するってことも無いんだけど、でもどの役の気持ちも判る気がする。
そういう作り方が面白いし、上手いなって思う。
ドクター・マッデンがいわゆる「普通」と言われるものを体現している存在。ノーマル。
他の5人は程度の差があれ、そこから外れている。
その中でも一番ハズれているのがダイアナで、観客である我々が日常生活の中で一番「理解できない」と思い距離を置くであろう存在。
けれど観客からも最初から「見えていた存在」が実はダイアナにしか見えてないと知った時に、観客はダイアナの頭の世界を共有する。
普通の生活上で「知りたくない」「見たくない」と無意識に思っているところにスルリと入ってしまう。
上手い作りだよね。
さっきから「普通の」って書いてるけど、ダイアナの世界を共有するとこれが曖昧になってくる。
「普通」って何?
「幸せ」って何?
実はこれ、ドラマ見たり「人生の指南書」みたいな本を読むたびに私が思うことでもあって。
そういうドラマや本によくある「普通」設定の人って、実際はいないんじゃないかって思うんですよ。
「普通」っていうのが「平均値」だとして、すべてのことに平均的な人なんていないでしょ。
そんな人がいたら逆に普通じゃないし(笑)
生きている限り皆どこかノーマルの隣、なんだと思う。
「精神疾患」っていうのもね、若い頃の私は「そういう人は心が弱いんだ」って考えてました。
でも40数年生きていると、何度かは自分自身も「おかしい」状態になったことはあって(^^;
・・・それは悲しい出来事があった時もあれば、何かに夢中になり過ぎた時なんかでもあった。
今では、自分も含めて誰にとっても身近な問題、自分にも起こり得ることなんだなって思うようになりました。
ダイアナの世界を共有していたはずの観客が、最後の方になると夫ダンの世界に心を移していく。
だってダンは誰よりも「普通」に近く見えて、共感しやすい。
けれど、その途端に“見えないはずのゲイブ”が今度はダンの前に現れる。
この展開がまた衝撃的でしたね。
だから、どうすべき・・・って正解は無いけど。
「生きていたい」
「生きていて欲しい」
譲れないのはそこの部分かな。
出演者全員に安定した上手さがあったのも、面白く観れた大きな要因でした。
岸くんがこんなに歌ってくれるの久しぶりだったし(←まだ一応ファンなのよ?/笑)
新納くんのカリスマドクターっぷりは有無を言わせないし(笑)
初めて観た村川さんと松下くんもすごく上手。
小西くんは歌と顔だけじゃなくスタイルもいいのねぇ~
そしてビア姉さんは歌だけじゃなく表情に引き込まれました。
何度もリピりたい作品じゃないけど(^^;
観て良かったな。
終演後はクリエの舞台にも上がれたし♪(PurpleDayイベントに参加してきました)
ライトって熱いんだなぁ~