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くもり時々晴れ
この日、朝起きて最初にしたことは駅に切符を買いに行くことでした。
実は前日に買いに行ったのですが「明日の?今日は売れないよ。明日買いな」とRENFE(スペイン鉄道)の窓口のオバちゃんに冷たく言われてしまったのです。
RENFEはよく判らない。
事前に買える時と買えない時がある。買えないから満席だと思ったら翌日には買えたりする。
未だにほどんど英語が通じないし、窓口の人はいつもイヤイヤ仕事をしているような態度なんですよねぇ(^^;
観光大国のわりに、そのあたりが不思議。
ま、20年前に比べてダイヤの乱れは無くなってましたけど。
かつてのスペインの鉄道と言えば
「おおっ!珍しく時刻表通りに電車が来たじゃないか」
「ああ、あれは昨日の電車だよ」←つまり丸1日の遅延
というジョークがあったくらいなんですが、さすがにそれは努力したようです。
でも車両手配は当日の朝にしか決まらないらしく、予約をたくさん取っちゃうと「3両目の座席を予約したのに2両までしか列車が無い!」なんて状況になるから予約ができないとか(^^;
そんなわけで当日買うしか無くなったのですが、直前に行って満席なのも困るので、朝食より前に(6時半に起きたら外は真っ暗だったので、明るくなった7時過ぎに)駅に行って切符を買ったのでした。
が、ここでも「進行方向を向いた座席を」と頼んでも「そんなの選べない」と無碍なく言われてしまい、のちのち苦労することになったのですが・・・
とにもかくにも切符を確保してパラドールに戻り、ビュッフェでの朝食を終えてチェックアウト。
(下の写真がパラドールのフロントです)

メリダ駅のホーム。遠くに水道橋が見えます。

スペインの駅はほとんど改札が無いので(マドリなどの大きな駅には自動改札機があります)切符の確認は電車に乗ってから、車掌さんが検札に来ます。
なので電車が到着するまでの20分ほどの間、こんな風にホームを写真に撮ってみたり切符を写真に撮ってみたりしていました。

熊も写真に撮ってみた(笑)

でも、こんなアホなことしてるから大変なことになりました。
電車に乗ってから気付いたんですが・・・あれ?切符!どこいった!?
そうなんです、私どうやら切符の写真を撮った後に落としてしまったようなんです。
あまりのドジに泣きそうになりました。
旦那が、カード購入の控えと私の撮った切符の写真があるから大丈夫だよ、と言ってくれたのですが、すっかりパニック状態の私。
さらに座席が恐れていた進行方向に対して後ろ向きの席で、しかも何故かその席が他の乗客に座られているということも重なって頭ぐるぐる。
どっと貧血状態になってしまいました。
とりあえず空いている座席に座り(進行方向に向いた席)、切符の紛失については車掌さんに事情を説明したら認めてもらえたんですが(←単に外国人に説明するのが面倒くさかったのかもしれない)
1時間ほど走ったところで乗り込んできたおじさんに「そこは俺の席だぞ!」と言われて、再び席を求めてさまよう羽目に(^^;
(もともと私たちの座席だったところは子供連れのファミリーに占拠されていました)
私は頭痛と吐き気で頭が回んなかったのですが、旦那のおかげで再び進行方向に向いた席を確保。
そしてそのまま、がくっと意識を失うように眠り込んでしまいました。
ここで1時間ほど眠れたのが良かったんだと思います。
起きた時にはかなり気分が良くなっていて、マドリードに到着した時には通常モードに復活していました。
この時が旅行中で一番しんどかったし、旦那がいて本当に助かりました(感謝!)
マドリッド・アトーチャ駅

気力体力がほぼ通常モードに戻っていたので、このまま「明日のトレド行きの切符を取っちゃおう!」とアトーチャ駅構内のチケット売り場へ向かいました。
20年前にバルセロナ→コルドバの切符を取ったときは4時間くらい並んだような記憶が(^^;
その頃はインターネット予約なんていうものも無かったしね(爆)
アトーチャ駅のチケット売り場は、まず発券機で番号札を自分で取って順番が回ってくるのを待ちます。
1時間待ちくらいかな、と予測をしたところ大正解!←嬉しくないし
待っている間にインフォルマシオン(インフォメーション)で時刻表を手に入れていたので、チケット自体はすんなりと買うことが出来ました。
(マドリッド-トレド間はこの路線のみの高速鉄道があって往復割引もあります。片道30分の高速鉄道・・・なのに切符買うのに1時間ってどうかと思うけど)
それからスーツケースをがらがらと引きずりながら10分ほど歩いて予約していたホテルへ。
最後のホテルは大贅沢!ウェスティン・パレス!!
(しかし、こんなホテルにスーツケース引きずってくる人は普通いないようです^^;皆様タクシーで乗り付けておられました/笑)

部屋からはカスティーリョ広場の噴水が見下ろせます。
右手はプラド美術館、まっすぐ奥に行けばレティーロ公園。

お部屋も素敵で熊も満足そう(笑)
ひと息ついた後は街歩きへ。
1番の目的はスーパーマーケットだったのですが、やはり閉店日でした。
やはり、というのは・・・この日は5月1日、そうメーデーだったのです!
飲食店とおみやげ店以外はことごとくお休み。プラド美術館ですら。
この日を移動日に当てたのは正解でした。
(RENFEの本数も減ってたらどうしようかと思いましたが、こちらは通常の本数が走っていたようです)
マドリの中心、プエルタ・デル・ソル(PUERTA DEL SOL)でもメーデーの集会の準備が進んでいました。
横断幕にスローガンが書いてあります。
でもどっちかと言うとお祭りモードなのかな?
某国で問題になったネズミ王国のパチもん着ぐるみがたくさんいました(笑)

こちらはパチもんじゃないよ?
SOLの有名な熊ちゃん像と一緒に記念撮影(^^)

Mayor広場に行ってみると酔っぱらった集団が「メッシメッシ」と叫んで陽気に歌っていました。
バルサファンみたいです。この日、レアルと試合があって勝ったみたい。
2年前にバルセロナに行った時もバルサファンがオートバイに乗って大騒ぎしてたなぁ(^^;
(そういえば昨日バルサの優勝が決まりましたね)
Mayor広場を過ぎると、20年前には無かった(と思う)観光客相手の市場がありました。
中はタパス、ハム、チーズ、海鮮、お寿司(笑)が売られ、一緒にワインやビールが飲める立ち飲みフードコートみたいな感じ。
とても面白かったのですが、コロッケを買ったお店の女店員さんが感じ悪くて(--;
こちらの注文を確認せずにどんどん追加して、あげく「頼んでない」と断ると舌打ち・・・もともとは地元の人間相手の市場だったんでしょうが、どう見たって今は観光客相手。そういう態度はNGだと思うんだけどなぁ。
このことは残念でしたが、本当に楽しい場所だったので、次にマドリに行く機会があったらまた別のお店にチャレンジしてみたいです。
最初の予定ではここで引き返すはずだったのですが、もう少し余力があるということでさらに足を延ばして王宮の前まで。
もちろんここもメーデーは休館です。翌々日にまた来るつもりで写真だけパチリ。

さらに足を延ばしスペイン広場へ。
ここにあるのがドン・キホーテとサンチョ・パンサの像。

キャラのせいでしょうか、ほかの像と違ってふざけて記念写真を撮っている人が多い(^^;
私もドン・キホーテと同じポーズで写真を撮ってみましたが、ここでは当たり障りの無いものでお許しください。
劇場もあってライオン・キングを上演中。
チケット代は日本とあまり変わらない感じでした。
ちなみにスペイン語でのタイトルは EL Rey Leon!

って私は四季版も観たことないけどね←おい
このお城みたいな建物がマドリッドの市庁舎です。
もともと宮殿だったものを使用しているみたいで、いかにもヨーロッパって感じv

そして再びホテルに戻りました。
この日も良く歩いたなぁ。
結局マドリでは1度もメトロやタクシーに乗ることなく過ごしてしまいました。
疲れたら乗ろうねと言っていたのだけど、いざとなると外国で悩みながら切符を買うよりも歩いた方が早かったりするんですよね。
(20年前も一度もメトロ乗らずに歩いてたけど20歳分年を取ってるせいか疲れたなぁ^^;)
疲れていたので、夕食はホテルの近くのBAR MUSEO(バル・ムセオ)にて
MUSEOはミュージアムのことでプラド美術館の近くにあるからのネーミングだと思います。
ガイドブックには載っていないふらっと入ったお店でしたが、女性店員さんがチャキチャキしていて居心地よかったな。
バルのいいところは店内だと基本的に禁煙だということ。
煙草を吸う人は屋外のテーブル席になるので、私のような嫌煙家にはありがたいです。
ポテトのアリオリソース

タコのガリシア風

日本のスペイン料理屋でもおなじみのこれらの料理とサラダを頼んで晩御飯を済ませました。
ちなみにメリダよりさらに東にあるマドリッド、9時でこの明るさです。

昼間みたいでしょ(笑)