- 牛乳屋テヴィエ (岩波文庫)/岩波書店
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「屋根の上のヴァイオリン弾き」の原作を読みました。
舞台とは違う部分も多いです。
でも、舞台を観てから読んだ方が読みやすいかと思います。
全編が語り口調でつづられています。
テヴィエさんが、作者であるショレム・アレイヘム氏に話して聞かせるかたちです。
とても素直で饒舌なテヴィエさん。
一方的に語りまくるの様子は舞台のパパに通じるイメージがあります。
でも舞台でのゴールデさんほどママの存在感はありません。
テヴィエから妻への愛情もそれほど表現されていません。
一方、娘への深い思いは細かくつづられています。
舞台だと娘は5人ですが、原作では6人です。
舞台では3人の娘のエピソードが演じられますが、原作では5人の話が出てきます。
結末も違っています。
原作が書かれた時(1895~1914年)から、ミュージカルが作られた1964年の間に世界は変わり、ユダヤ人にとって大きな出来事がありました。
その事実を避けることはできない。
巻末の解説にはミュージカルが出来るまでの変遷も書かれていて興味深いです。
こちらも読んでみようかな
↓ - 屋根の上のバイオリン弾き (ハヤカワ文庫 NV 44)/早川書房
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