初日をB席から観てきました。
まだまだ公演期間が長いので、ストーリーのネタバレは無しで感想を書きたいと思います。



昔から何度も再演されている作品なのに、私は初めての観劇でした。
原作も読んでないので
(今、銀英伝の外伝2を読んでるので、それが終わったら屋根ヴァ原作を読むつもりです)
まったく予習無しでのファーストインプレッション。

面白かったです。
好きな系統の作品です。

もっと暗くて、もっと宗教色の強い話かと勝手に想像していましたが、そうではありませんでした。
もちろんハッピーエンドとは言えないし、ユダヤ教の色々な考え方やしきたりも出てきますが、お話自体は人間であれば誰もが共感できるものだと思いました。

自分が生まれ育った社会を愛する気持ち。
異質の人に対し警戒してしまう気持ち。
目の前に迫った危機に目をそむけてしまう弱さ。

私自身には子供はいませんが、家族の幸せを願い、その行く末を心配する気持ちならわかるつもりです。
そして親の願いに応えたいと思う子供の気持ちも、それでも自由に自分の未来を切り開きたいという情熱も。

私自身の年齢のせいか、娘たちの恋愛模様よりもテヴィエ父さんゴールデ母さん側の目線で見ていたような気はしますが(笑)



出演者では、なにより市村さんが素晴らしい!
わかっていたことなんですけどね、本当に上手いです。観るたびに、あらためて「上手いなぁ」と唸ってしまう役者さんです。
「ミス・サイゴン」は作品としては嫌いなんですが(←ファンの方すみません)市村さんのエンジニアは観たいと思いますから←キャデラックのとこなんて独壇場で圧巻!

もうね、市村パパの魅力にあふれてました。
パパの気持ちが切なくて、何度もウルウルしちゃいました。

ゴールデさんはお見合いの相手が彼で幸せだったと思いますよー!
貧乏だけどさ(^_^;)
ツレ様がカカア殿下な台詞を言うと、ついマダム・テナルディエが頭をよぎるのはお許しください←

この市村さんとツレ様の夫婦が、呼吸バッチリですっごくいいんですよねぇ。
「ウェディング・シンガー」が“新たに恋をしたくなる”ミュージカルなら、この「屋根ヴァ」は“現在のパートナーをあらためて大切にしたくなる”ミュージカルかもしれない…
そんな風に思いました。
そして、とりあえず帰宅してから夫をハグしておきました←ポカンとしてたけど(笑)



最後に、長女ツァイテル役を演じる我らが姫は…可愛かったです!
三つ編みもリボンもウェディングドレスも可愛かった(*^▽^*)
(2幕はちょっと…モゴモゴ)

19歳、頑張ってました(笑)
まだ少し台詞に力が入り過ぎかなぁ?とも思いましたし、背が高いうえに姿勢が良すぎるので(←これも力が入っているからかな?)幕開きは周囲から浮いてる感じもありましたけど。
モーテルさんと仲良しさんなのが微笑ましくて、とにかくツァイちゃんが幸せそうなので、観ていて嬉しくてニヤニヤしちゃいました。

思えばすみれさん(スミレ刑事)もユディット(7DOORS)もBee(TATTOO14)も空祥(客家)も、いろいろとツライ目にばかりあってたような気がするので(^_^;)
贔屓が幸せそうな役をやるのって観ていて楽しいのだなぁ~と新たな発見をしたのでした。
初見はB席から俯瞰的に観たので、次はS席で仲良し夫婦2組(パパママと、モーさんツァイちゃん)を楽しみたいと思います(^^)



他の出演者の方の感想もおいおいに…まだプログラム買ってないしね←え?