鹿殺しの作品を観るのは前回の「田舎の侍」に続いて2回目。
時代劇だった前回とはまったく違う世界だけど、笑いとシリアスの両方に手を抜かず全力投球なところは同じでした。

ブラックな表現もあるし、リアル世界ギリギリな怖さもあるし。
きれいじゃないし、やりきれない悲しさもあるし。

でも、観終わった後はなんだかスッキリ元気になって「明日も頑張っちゃおう!」ってなってた。
舞台上のキャラクターの生き様と、扮している役者さんの体を張った演技と…両方のパワーに感化されちゃうんだろうな。

次回作は秋に青山円形劇場らしいのでまた行っちゃうと思う。



以下はネタバレ。

BONE SONGSってタイトルからして興味を惹かれましたが、一方でどんな話なのかは全然想像がつかないまま席に座ったんですよね。

BONE=骨
骨の歌って何?

骨=骨格=人間を構成するもの。
この作品ではそれを生物学上のものじゃなくて、その人間に関わっている人たちの愛情っていう意味でとらえてました。
両親、恋人、夫や妻、友人たち、子供…それらの想いによって私たち人間は構成され、生かされている。

主人公のタエは、パッと見には不幸な境遇のように見えるけど。
彼女が不死身とも言えるタフな女なのは、それだけ骨がしっかりしている=愛情をいっぱい注がれているからなんだろう。
ずっと運命に翻弄されるように闘い続けてたタエが、最後に覚悟を決めたように去っていくのは、その沢山の愛情を自覚したからなんだと思う。

命ある限り、生きなきゃいけないんだよね。
その命は色んな人の骨で出来てるんだから…

なんかね、こないだ観たばかりのブラック・ジャックを思い出しました。
ラストシーンも似てるしね(笑)


えーさて、シリアス部分の感想はこんなもんでいいかな←

シリアスと同じ比率で笑いも満載!
色んなパロには笑った笑った→四季やらディ満月ニーやら…卓球のあれはテニプリかな?
ヅカもがっつり登場して、涙出るくらい笑ったわ←設定が大阪やしね~

自分が関西人だからというのもあるけど
3体の大阪名物もツボ!
地名もツボ!←北浜て微妙すぎ(笑)

めっちゃ笑って楽しかったぁ!
タエパパに握手までしてもろたしーっ!(*^▽^*)



3/15から大阪公演らしいので、ビリケンさんファンの方は是非!←え