オリジナルカクテル「風の如く」
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4回目観劇のこの日、ようやく(?)泣けました←

どうやらそれ以前の3回は、先日書いたように脚本構成の矛盾点などが気になり、ストーリーよりもパフォーマンスに感動していたようです。

でも、そこはリピーターの強みとでも言いましょうか、矛盾スルー技術を修得(笑)
また、出演者も練れてきて、各キャラクターが生きている…というのが伝わってきたせいもあると思います。


これは観る側のエゴだと思うんですが、登場人物には賢者であって欲しいと望んでしまう。
正しい道を選ぶものだと無意識に決めつけて観ている。

しかも、一見すると
この民族って凄いでしょー!素晴らしいでしょー!ってことを描きたいって感じる脚本。
(実は参考本として紹介されていた本がまた輪をかけて選民思想な匂いがしたんで、初日はそれが一番心配でした。
そして覚悟していたほどには客家万歳じゃなくて安堵したんですけどね)

けれど、よく観ればそうじゃない。
むしろ愚かとも思える行動を取っている。

皇帝の人柄に心酔して大局が見えなくなる、純粋すぎる天祥。
復讐心を抑えられず親友を巻き込んでゲリラ活動を始めてしまうシュワン。
空に至っては、武力を否定しながら兄に対する償いの思いから剣を持つ。
さらに、兄を斬られ激情のままに相手を殺そうとする。


でも、たとえ端から見れば愚かな行動でも…

動乱の時代、先の見えない時代に、未来を切り開くために、命を守るために、義を守るために必死で生きている人々。

愛おしい。




生きるとは、流されるだけではダメなのだと。
熱い思いを胸に行動することが大事なのだと。
それが後から考えてみれば間違いであったとしても…


生気の歌

その行動が正しいか間違っているかは判らない。
でも必死で考え、行動した天祥だからこそ到達できた悟り。


つまり…
奮起せよ!休んでる暇はない!
…ってことなんだろうな、この作品のテーマは。




なんてね、難しいこと考える一方で、もうストーリーを把握したのでひたすら姫の可愛らしさにニマニマしていられる楽しさもあります(笑)

この日は2幕最初のハンカチくるくるポイッが変なとこに飛んじゃって、思わず「あっ!」て顔になった空ちゃん。
でもお兄ちゃんはナイスキャッチしてくれて、いつもは澄ました顔して妹をリフトしてるのにちょっと得意な笑みを浮かべてて…
それ見てまためちゃくちゃ嬉しそうな空ちゃんで。

ニマニマニマニマ…(えんどれす)