はこべらのひと SCENE 10
幸せって
どこからやってくるのでしょう
幸せって
どうやって、
どこへ行ってしまうのでしょう
真面目な顔で
君が問う
僕は縁側 腰かけて
ススキが揺れるのをただ眺め
日毎冷たくなっていく
このゆるい風に
置き煙草の煙の行方を
任せたのです
ススキが揺れるのをただ眺め
日毎冷たくなっていく
このゆるい風に
置き煙草の煙の行方を
任せたのです
僕にとって、幸せは
君が持ってやってきて
君が何らかの理由でもって
持ち去ってゆくのです
そんな答えを飲み込んで
やっとの思いで、飲み込んで
君が持ってやってきて
君が何らかの理由でもって
持ち去ってゆくのです
そんな答えを飲み込んで
やっとの思いで、飲み込んで
君が遠く目を細め
見つめているその先は
それはそれは美しい
いつの間にかの夕焼けでした
愛とは
どこからやってくるのでしょう
愛とは
どうやって、
どこへ行ってしまうのでしょう
真面目な顔で
僕は問う
そして
はっとなって君を見ると
同じく
はっとしたような顔の
君と目が合ったのです
煙草は燃え尽き
このゆるい風に
流れる煙も尽き果てた
形在るもの
目に見えるものは
尽き果てた
僕たちはそれっきり
僕は問う
そして
はっとなって君を見ると
同じく
はっとしたような顔の
君と目が合ったのです
煙草は燃え尽き
このゆるい風に
流れる煙も尽き果てた
形在るもの
目に見えるものは
尽き果てた
僕たちはそれっきり
言葉を交わすことはありませんでした
人は失くしたものこそ
出所や行く先を
知りたがるものです






