南アメリカアンデス山脈で現存する最小アライグマが見つかった!
1880年ごろに発見されたアライグマの仲間の「オリンゴ属」は、哺乳類の食肉目に属します。主に森に生息し、樹上性、夜行性で、単体行動をし、一度に一匹の子供を産みます。
オリンゴ属は標本が少なく、同じアライグマ科の「キンカジュー」と似て野外で見落とされやすい。アメリカ、スミソニアン研究所のヘルゲン博士らは、博物館の標本やDNA解析、野外での観察などから得られた情報をもとに、オリンゴ属の分類を総合的に見直した。その結果、オリンゴ属は、中央アメリカと、南アメリカにあるアンデス山脈の西側と東側にそれぞれ1種ずつ、そしてアンデス山脈の雲霧林固有の新種の計4種がいることが分かった。雲霧林固有の新種は「オリンギト」と名づけられ、現存するアライグマ科の中で最小だという。
今回、食肉目で新種が見つかったことから、哺乳類の分類はまだまだ不完全なものかもしれない、と博士らは述べている。
