ゲーム音楽である。

OutRun は当時大人気ゲームだった。
カーレース(というかドライブ?)ゲームで、
プレイヤーが搭乗するコックピットが傾き、
カーブでの遠心力を疑似体験できる。

ルートをプレイヤーが選択でき、
ゴール地点が5箇所存在する、
マルチエンディングの元祖のようなゲームだ。

画面の中で真っ赤なフェラーリっぽい
車に金髪の彼女を乗せ、タイムを競うという
車好きにもゲームファンにも
受けそうな作り。
コースの雰囲気も煌めいている。

そして、このゲームでは、ドライブの
お供となるBGMを3種類の中から選択できる。

・Magical Sound Shower
・Splash Wave
・Passing Breeze

どの曲も夏の海辺に似合いそうである。
これらの曲を聴きながら、ゴールを目指す。
最後まで聴きたければリタイアすることなく
ゴールしなければならないし、
3曲とも聴きたければ、最低3度はプレイ
しなければならない。

よくできている。

だが3曲とも聴きたくなる名曲揃いだ。
Magical Sound Shower はラテン調で
モントゥーノのバッキングがベースだ。
コードはマイナーだがかっこいい。

Splash Wave は16ビートのリズムが爽快で、
激しめのドラムソロ(コンピュータだが)まである。
メロディをギターで(!)コピーするのも面白い。

Passing Breeze はメジャー7th系の
コードを多用したミディアムテンポの曲だ。
どの曲も好きだが、この記事のタイトルにも
したように、一番お洒落な感じで好きかもしれない。

また、エンディングではエレビ音の
バラードが流れる。
3曲のどれを選択していても
エンディングは同じ曲である。

まだピコピコしたBGMが多かった
当時のゲーム音楽だが、
OutRunのクオリティは最高だった。


Magical Sound Shower


Splash Wave


Passing Breeze