なんでもつければいいってもんじゃない | ___文塾×富士日本語学院×留学&ワーホリ___
こんばんは。
先日、小学校1年生の国語の問題でこんなものを見ましたひらめき電球

いいほうに○をつけましょう。
①ジュースをのみます。
②おジュースをのみます。

当然答えは①です。1年生の生徒たちも「おジュースだって~(笑)」と大笑いでした(^∇^)

では、そもそも この「お」とは何なのでしょう。
これは丁寧さを表し、言葉自体を美しくするための接頭語「お」です。(これら「お」のつく言葉を「美化語」と言います) 

主に、名詞の上につきますが、外来語由来の言葉には着けることができません。「お酒」は良くて「おジュース」が駄目なのもこのことによります。
しかし、「おビール」と言っているのを聞いたことがありませんか?
テレビくらいでしかほとんど聞くことはないこもしれませんが…昔ながらの接待の場面や、スナックでおじさんがお酒を飲んでいる場面で使われることがあります。

もちろん正しい日本語とは言えないのですが、社会の一部の中で使われるようになったことで認知された言葉です。

では、どうして このルール外の言葉が生まれたのでしょうか?
諸説ありますが、私は「ビール」という名詞は人をもてなしたり接待したりする場面を想像させるからではないかと思っています。
人を接待する=立場が上の人がいる・フォーマルな雰囲気がある=丁寧さや敬意を表す
の発想の流れから、「おビール」は生まれたのではないかと思います。

「お+和語」で「お酒」は可能だけど、「お焼酎」と言わないのもこの理由によるのかな~と思います。(接待やもてなしの場面で焼酎が出されることは、お酒より一般的ではないため。)
日本人にとって、酒は神様のことや行事、生活の中で欠かせないものだからこそ、「お」がつけられるようになったのだと思います。

でも、なんでもかんでも「お」を付ければいいってものじゃないのだけは確実ですね(^▽^;)

ではでは!