こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

コートを着るには暑く、上着だけでは風が冷たい時期ですね。

 

うっかり薄着で出かけて、風邪の症状が出てしまいました。

 

遅いお帰りの方は、薄手の羽織物を忍ばせてお出かけくださいませ。

 

 

本日本来の姿?のおはなしです。

 

 

ネットニュースを眺めていたぶどうさん。

 

ピアノの文字があると、つい目が行ってしまい記事を読んだ。

 

南港にあるという、ストリートピアノの話題であった。

 

写真付きのその記事には、なにやら立派なグランドピアノがあった。

 

セミコンくらいの大きさがあるんだろうか。

 

調べてみたら、ヤマハのピアノらしい。

 

ストリートピアノとして、グランドピアノを設置しているのに驚いた。

 

ぶどうさんは田舎住まいなので、身近にストリートピアノはない。

 

コロナ以来世間ではストリートピアノが話題になっていたし、youtubeでは国内外でいろんな人が弾ているのを見ていたが、実際目にしたのはかなり後だった。

 

数年前ドライブで訪れたお店の一角に、寄贈されたというカワイの古いアップライトピアノを見たのが初めてだった。

 

買い物と食事をするところで、使えるときは決まっているらしく、誰もがいつでも使っていい感じではなかった。

 

2年ほど前には、あまり流行っていない商業ビルに、ストリートピアノが登場したとの看板を見つけた。

 

興味があったので探してみたところ、人があまり来なさそうな(すみません)フロアにひっそりと古いアップライトが置かれていた。

 

誰も弾いておらず、周りに人はいなかったものの気が退けてしまい、眺めるだけで帰った。

 

そしてつい最近。

 

隣の市の大きな駅にストリートピアノが登場したという情報を得た。

 

イラストにはグランドピアノ!

 

どんなピアノがあるのか楽しみに出かけてみたら、人通りの多い場所にそれはあった。

 

ただし、イラストのようなものではなく。

 

国産の古いアップライトピアノだった。

 

すでに会社はないが一部のマニア?に有名なものだ。

 

グランドピアノではないことにがっかりしたが、幻のメーカーのピアノが目の前にある。

 

聞いたことのない音が出るに違いない。

 

ピアノの真ん前まで言ったものの。

 

ピアノを弾く目的で訪れたわけではないし、暗譜で弾ける曲など持ち合わせていないので、やっぱり眺めるだけで帰ることにした。

 

・・・なにしにいったんだ(笑)

 

もともとその日はお友達に会う日で、駅のショッピングモールで手土産を探していたので、弾くつもりはなかった。

 

これは意気地なしの言い訳だ。

 

列車乗り継ぎまでの時間お土産選びをし、改札へ向かうときピアノの音が聞こえた。

 

深い音。鳴りがいい。

 

にぎやかな曲。すごくうまい。

 

なんだっけ?あ、サティのあなたがほしいだ。

 

弾いているのは、女子高生。

 

そしてピアノの周りには人だかり。

 

ほとんどが、子供たち。

 

なんだか、いいなあと思った。

 

選曲がいいし、上手だし、春休みの子供たちが好奇心で寄ってきそうな、そんな雰囲気。

 

オバサンが生真面目に弾くより、ずっとずっと、ストリートピアノの意義が生きている感じだ。

 

まあ比べるもんではないけれど。

 

駅の通路だから、聞きたい人は立ち止まって聞いて、聞きたくない人は素通りすればいい。

 

弾いてみたいという人が、触ってみたいという人が触れる雰囲気って、大事だなあと思えた。

 

今はなにかと炎上しがちなストリートピアノだけど、これから時間を重ねて受け入れられるようになるといいな。

 

ピアノは一部の人を除いて、特殊な楽器だ。

 

誰でも簡単に音を出せるけれど、音楽を紡ぐには習得のための訓練がいる。

 

一部の人とは、簡単にピアノを弾ける人もいるってこと。

 

でも大半の人は、すごく努力している(え。ぶどうさんだけ?)

 

やったことのある人にしかわからないのが残念だ。

 

誰でもがちょっと練習すればよどみなく弾けるなんてことは、ありえない(これもぶどうさんだけ??)

 

どなたかが書いてらしたが、ある時期からピアノは大衆化した。

 

それでも誰しもがピアノを弾けるわけではない。

 

ピアノが置ける、弾ける環境があって、レッスンに通えて、練習に使う時間があって。

 

もちろん資金も必要だ。

 

いろんな条件があるし、なにより、時間芸術にエネルギーを傾ける覚悟もいる。

 

と弾く側にばかり偏ったが、聞く方にだって権利はある。

 

嫌っても拒否しても、受け入れても。

 

双方にとって納得のいく妥協点が見つかって、ピアノ文化が、音楽を感じる生活が浸透していくといいなあ。

 

ストリートピアノを弾く高校生のおかげで、このところもやもやしていたストリートピアノの、意義がちょっとわかったぶどうさん。

 

いつのころにも若者は、おばちゃんに新しいことを教えてくれるもんだなあと勝手に感心するぶどうであった。