こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

寒さがぶり返していますね。

 

そろそろ大寒です。

 

昔の日本人は暦にいろんな経験をのせて後世に伝えてくれているんですね。

 

温かい夕飯をしっかり食べて元気を出してくださいね。

 

 

本日、調律のお話です。

 

 

昨年の師走のこと。

 

ピアノを弾きながら、ハタと思い出したことがあった。

 

そろそろ調律どきでは???

 

なぜそう思ったかというと、3年前に師走のこの時期にやった気がしたからだ。

 

でも、鍵盤が戻らないと大騒ぎしてイレギュラーに来てもらったこともあったような・・・・?

 

一体いつ調律したのかさっぱり思い出せなかったぶどうさん。

 

考えてもわからなかったので、面倒くさいが奥の手で確認することにした。

 

奥の手とは。

 

本体内蔵の「調律検査カード」をとりだすことだ。

 

本体内蔵なので、上に置いた楽譜やらペンやらをどかさねばならない。

 

調律後に調律師さんが作業内容、名前と印、日付を書きこむことになっている。

 

ピアノ本体の中に入っているのは、それが紛失することなくずっと継続されていくようにとの意図だろう。

 

50年近く経ったピアノのカードは、もうボロボロだ。

 

ヤマハのピアノだが、買った当時は日本楽器製造株式会社だったらしい。

 

そういえば、とっくの昔に粗大ごみで捨ててしまったピアノの椅子にも日本楽器と書いてあったっけ。

 

ところでこのカード。

 

ただの検査カードなのだが、赤文字で重要と書かれている。

 

そして中の文章を読むと、どうやらこれ単体で存在してはいなかったような記述がなされていた。

 

ピアノのしおりというのが存在したようだ。

 

そんなもの、見たことがない。

 

たとえあっても、このカード同様紙が劣化しておそらくバラバラになる寸前だったろうから、なくてよかったかも。

 

実はピアノの鍵もなくしてしまった。

 

ピアノのカギはとても単純な作りで、いったい何のために必要なのだろう。

 

泥棒が持っていけるほどピアノは軽くはない。

 

高価なピアノに子供がいたずらしないため?とも思うが、あの時代ピアノは子供の習い事だったから、なぜに。

 

引っ越しの時蓋があかないようにという、もっともらしい話があるが、鍵はなくとも引っ越しはできた。

 

あら、やっぱり何のため?

 

面白いことに、このカードは再発行しないらしい。

 

品番と製造番号、2回の出荷検査合格印が押印されているためなのだろうか。

 

偽造防止か。

 

それはいいのだけれど、調律欄は22個しかない。

 

記録を見ると初年度こそ半年に1回しているが、その後は1年おきである。

 

この程度のピアノは22回(21年)も調律することはないだろうと踏んでいたのだろうか。

 

当時高級品だったピアノは、作る側からすれば一生ものと考えられていたわけではなかったらしい。

 

ピアノを始めるのが早い子は4,5歳、遅い子だって7、8歳とすると、21年も経てば25~29歳になる。

 

時代を考えれば、女の子だったら仕事して結婚して、もうピアノは弾いてないというアタマだったのだろうか。

 

いやいや、そのまた子供が弾くって考えなかったのかな?

 

それとも、その時は新しいのをどうぞってか。

 

大量生産の始まった時代のピアノだもの、そのコンセプトはわからないが、使い捨てのつもりで作っていたわけでは無かろう。

 

その証拠に、ぶどうさんのピアノと同じタイプのものが今でも中古で多くでまわっている。

 

決して21年で、ハイ寿命来ました!ってことではないと思いたい。

 

話が逸れた。

 

カードを確認したところ、しかし、昨年の記録が書いてなかった。

 

なぜなら、カードの余白がなくなっており書き込めなくなっていたからだ。

 

仕方なくお世話になっている調律師さんに連絡し、前回の調律の日付を教えてもらった。

 

すると昨年の年明けにやってもらったという。

 

どうやらとんだ記憶違いだったようだ。

 

これからは、わかりやすいよう毎年1月におねがいすることにした。

 

前回は、鍵盤のあがりが悪かったり、ペダルがガタガタいったりとトラブル箇所が多かった。

 

今回は、多少鍵盤のあがりが気になるところはあるが、大きく困っていることはない。

 

上手に管理できていたのだろう。

 

ざっと調律してもらうだけでいいだろうし、お気楽だ。

 

そんな風に考えていたのだが・・・。

 

当日その楽観を吹き飛ばす出来事が起こるとは、この時は知る由もなかった。

 

そして、ピアノは実用品であり決して一生ものではないという調律師さんの言葉に現実を知ることとなるのであった。

 

ご老体ピアノよ、どうなる?!

 

いつかに続く。

 

(いまさらですが昨年1月の検索をしたら、調律の話がでてましたね・・・。とほほ)